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  • 2021.05.28

ボイス収録の必須アイテム『台本』~紙台本から電子化へ

収録現場で欠かせないものの一つに「台本」があります。この台本は事前にライターさんやディレクターさんにより練りに練られて完成するのですが、この台本は収録現場で内容が推敲されることも珍しくありません。

今回は、ボイス収録で必ず使われるアイテム「台本」について触れてみたいと思います。

収録現場で推敲され変化する台本

ローカライズ作品のボイス収録

ローカライズ作品などでは元のセリフの長さと日本語のセリフの長さを合わせないといけません。ただ映像に合わせつつ元のセリフの長さに収めようと話すと早口でおかしいなど、様々な違和感が残ってしまうのが事実です。

問題:元のセリフのままだと映像と合わない

→文言をカットしよう!

問題:このキャラクターはこの様な言い回しをするだろうか・・・?

→文言を変更して複数のテイクを収録しておこう!

この様に逐一台本は修正され作品が作り上げられます。エンジニアは収録現場で変更される内容の修正に加え、セリフごとにタイムコード(Pro Toolsなどのソフト上でセリフが収録されている位置)などをメモしていきます。そうすることで収録中にディレクターなどからの「さっきの◯ページ目の◯番目のセリフをもう一度聞かせてください」といった要望や、収録後の編集作業をスムーズに行うことができます。

MIT STUDIOではこの様に収録現場で様々な情報が書き加えられた台本が、収録エンジニアからエディターへと渡り、情報が追記された台本を元にエディターがノイズカットをして納品、という流れになります。案件により様々ですが一回の収録で使う台本は雑誌並の厚さになることもしばしばです。日々の収録で扱う台本は膨大な量となるためペーパーレス化を目指し、初期導入費は掛かりましたがスタジオにタブレット端末を導入しました。

台本の電子(ペーパーレス)化による利点

これまでは収録に立ち会うスタッフの人数分の紙台本を印刷していましたが、それに比べると圧倒的に管理が楽になり、印刷にかける時間やコスト削減に繋がりました。また、今まで収録現場で情報追記された台本は、収録後に納期などを踏まえ、エディターが受け取りに行っていましたが、電子化によりデータ化された台本はDropboxでやり取りできるので、部署間での情報共有も容易に行うことができるようになり、更にテレワークでの作業がより快適になりました。

タブレット端末の使用感も慣れてしまえば、紙と変わらずタッチペンで書き込むことができます。スタジオでは、収録中にペンを持つ手を休めることはないので、ストレス無く記入できる様にiPadを導入しました。iPadの場合は台本の電子化に向けての導入がし易く、PDFファイルの右上にある…から「共有」や「アプリで開く」を選び「メモに追加」を選ぶことで、純正のメモアプリで閲覧とペンでの記入をすることができます。

収録作業では台本への書き込みがメインとなるのですが、収録後は閲覧がメインとなるため、ディスプレイサイズが大きめなAndroid端末も導入しました。Android端末の場合は、プリインストールされているアプリがメーカーにより異なるため、PDFリーダーの選択肢は色々あるのですが、いくつかのアプリを試した結果MIT STUDIOでは「Xodo PDF reader」というアプリを使っています。機能や見た目がシンプルで一般的なオフィス系ソフトと同様の操作が可能です。

紙台本からタブレット端末(電子化)に移行してみて、電子化によるコスト削減(ペーパーレス、印刷時間の削減)だけではなく、ページが抜けることが無くなる、ページをめくる手間が省けるといった細かなことから作業もより効率的になりました。これまで持ち込んでいただいていた紙台本の量を減らすことも可能になりますので、台本の電子化ついては、是非MIT STUDIOまでお問合わせください。

著者:角田真悟(エディター)

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