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  • 2021.11.16

ラジオミキサーから『エディター』に転身~仕事内容の違いをお話しします

初めまして、2021年5月にエディターとしてMIT STUDIOに入社いたしました、横川と申します。MIT STUDIOには中途採用で入った私ですが、前職は都内や神奈川県でラジオ番組ミキサー(ラジオ技術・音響スタッフ)の仕事をしておりました。今回、ラジオミキサーからエディターに転職して感じたことや違いをお話しします。

ラジオミキサーからエディターに転身

「ラジオのミキサー」といえばどんなイメージでしょうか?ラジオ番組のブログやツイッターの写真で少し写り込んでいて、生放送中にパーソナリティーやDJが喋る声やBGM、楽曲などの音量を調節する人。をイメージすると思います。あなたが、その思い描いたイメージで大体合っています。もちろん音量の調整だけではなく、放送中はタイムキープや残りCM数など様々なことに気を配ってもいますが、そういった生放送のミキサーの仕事が、私は一番多かったです。出演者、ディレクターなどラジオに関わっている人たちを技術面から支えている仕事です。

ラジオミキサーをしていた際には、生放送中に芸能人が乱入、放送10分前に巨大地震が発生し番組内容の差し替え、隣国からミサイルが飛んでくる・・・そんなこともありました。なかなか緊張感のある仕事です。しかしラジオのミキサーの仕事はスタジオの生放送のオペレートだけではありません。生放送の他にも収録、中継、ロケ、ラジオCMやラジオドラマの編集、イベントのPAなどラジオから流れる音に関わる仕事のホボ全部を担当します。必要であれば映像も扱いますし、ラジオは電波、無線で皆さんの元に届きますので、無線の資格を取り無線機や放送設備に関わる仕事もあり、非常に多岐にわたる大変な仕事でした。

関連リンク:ラジオ番組ミキサーの仕事

エディターは音と向き合う仕事

エムアイティギャザリングに転職後、分かったことは、エディターという仕事は、音に向き合える仕事です。作業時間のほとんどは、業務用オーディオリペアツールとして、プロ御用達のiZotope社の「RX」という音声編集ソフトを使い編集作業をしています。エンジニアの方がスタジオで収録した音声からノイズを除去していくエディット作業が主な仕事なのですが、“ラジオの仕事をしていた時には意識していなかった”、細かいリップノイズや鼻なりというノイズを一つ一つしっかりと除去、軽減させることで、『違和感を感じない、聞き取りやすい、クリアな音声』に編集しております。

例えるなら、エンジニアが刀匠、打った刀をエディターが研ぐ。まるで研ぎ師のような役割であると思っています。(私は今、幕末にハマっています)エディターの具体的な業務については同期入社のスタッフが詳しく書いているのでそちらを参照してください。

関連リンク:新人エディターの業務レポート~音声データのノイズカットを勉強中

聞き取りやすいクリアな音声は、ラジオミキサーの時には意識していなかったというのがポイントです。ラジオの場合は生々しさ、しずる感をあえて残すために除去しないという目的もありますし、生放送では編集することもできないので、そのままリスナーの方にお届けしています。それ故に、今まではちょっとしたノイズならばその人の個性として声の一部だと捉えておりましたので、ノイズが聞き取れず。特に転職したての最初の頃は、鼻なりが聞き取れなくて非常に苦戦いたしました。

またアナウンサーさんの喋りと、声優さんの喋りの違いにも、最初は戸惑いを感じました。『伝達と演技』、同じ声を使った職業でも大きな違いがあることを知りました。最近、私がノイズ除去をした音声がゲームで実装されたことを、少し耳にするようになり、自分のスマホから自分がエディット作業した音声が確認できた時はラジオの時とはまた違った、筆舌しがたい感動と興奮がありました。

色々と書きましたが、実際は上司や先輩から編集のリテイクをもらい、修正されお客様の手元に届けられている状況です。編集スピードはまだまだ先輩の半分にも至りません。1日でも早く一人前のエディターとなれるよう日々精進してまいります。30歳目前、少し白髪が気になり始めた横川です。どうぞよろしくお願い致します。

MIT STUDIO駐車場はこの看板を目印にお越しください
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MIT STUDIOでは楽曲レコーディングや音声収録の他に音声ファイルのエディットやリネームなども行っております。お困りの際には、お気軽にお問合せください。

著者:MIT STUDIO(エディター)

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