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  • 2023.05.02

新人レコーディングエンジニアの業務体験記~研修生・アシアシとしての一日の作業をご紹介

皆さま、初めまして。2023年4月よりMIT STUDIOに入社いたしました、粕川と申します!

入社して早1ヶ月が経とうとしていますが、会社の雰囲気や現場の空気感にも少しずつ慣れてきました。そんな新米社員の私が、今回ブログの記事を担当させて頂きます。

まだ技術的な業務を殆ど行っていないため、お伝え出来ることは余り多くありませんが、将来レコーディングエンジニアを目指しており、プロユースのレコーディングスタジオに就職したいと考えている学生さんや、スタジオでの業務に興味がある方に向けて、入社1ヶ月の新人エンジニアが送る、1日の様子をお伝え致します。

最初に覚えるスタジオのルールについて

入社後はまず、研修生として先輩方から、スタジオのルールについて教わります。スタジオに置いてある機材は、どれも数十万〜数百万する高価な機材ばかりなのと、価格の問題だけではなくヴィンテージ品も多く、取り扱いには細心の注意を払わなければいけません。そのためMIT STUDIOに限らず、レコーディングスタジオの多くは、スタジオの電源を入れる順番や、機材の保管方法など、厳密にルール化されている事が殆どです。専門学校でも、機材の取り扱いについては学んで来ましたが、ルールは各スタジオによって異なるため、まずはMIT STUDIOでの、ルールを覚えるところから始まります。

また、出社してまず行うのは、スタジオの掃除です。レコーディングスタジオの業務と聞くと、漠然とクリエイティブな現場を想像される方が多いと思いますが、アーティストさんや、クライアントさんを、現場にお招きして仕事をするため、「接客業」としての側面も強く持ちます。そのため快適で過ごしやすい環境を提供することは、相手との信頼関係を構築する上では欠かせません。

アシアシとしての業務

アシアシとは「アシスタントエンジニアのアシスタント」のことを言います。掃除後の主な業務は、備品の補充や、ディレクター席にあるキーボードの音出し、譜面の印刷といった雑務から、機材のセッティングまで、一通りの準備を行うことになります。とはいえ、最初は右も左も分からない状態ですが、先輩のアシスタントエンジニアが手取り足取り教えて下さいますので、ご安心ください。特にスタジオ内にある備品は、現場で演者さんに尋ねられる機会も多いため、早めに覚えておくといいと思います。メモ帳は必須アイテムです!

STUDIO1の内部の様子

現場での役割

案件が始まると、アシアシは邪魔にならないよう、アシスタントエンジニアの後ろでPro Tools(DAW)のオペレーションを見学しつつ、プレイバックの際には、演者がコントロールルームに戻ってくるので扉の開閉を行います。レコーディングを円滑に進める為には、何をしたら良いか常に状況を先読みして行動することが重要になってくるため、日々アシスタントエンジニアの動きを見て勉強中です。

また技術面以外にも学ぶことは沢山あります。先述した通り、レコーディングスタジオの業務は接客業としての側面もあるため、現場の空気感を察することも非常に重要になってきます。現場にはクラッシック、ジャズ、ロックなど様々なバックグラウンドを持つ方が代わる代わるいらっしゃるため、畑が違えば音楽に対する価値観も人それぞれです。

そのような方々と上手く信頼関係を築いて仕事をしていく上では、コミュニケーション能力は欠かせません。いい音楽はいい現場から生まれてくると、私自身強く思っているので、技術力に偏らず、人と人との関係性を大事にできるエンジニアになれるよう頑張ります。案件が終了した後は、ブースのバラシを行い、日報を書いて新入社員は退勤します。

結びに

いかがだったでしょうか。今回はレコーディングエンジニアを目指している方や、スタジオ業務に興味がある方に向けて記事を書いてみました。入社してまだ日が浅いですが、日々新しい学びがあり毎日がとても充実しています。この記事を通じて、少しでもこの業界に興味を持っていただけたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。是非、MIT STUDIOまで、お問合せ、お待ちしております。

著者 : 粕川鈴(音楽エンジニア)

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