- MIT CREATIVE
- 2022.10.01
Pro Tools新機能紹介【その2】~バージョン2022.4
MIT CREATIVEではテレビCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTubeで使われる楽曲制作や、選曲、効果音制作など、音に関わる様々な業務を幅広く行っております。
サウンドに関わる仕事にはなくてはならない『Pro Tools』ですが、現在、Pro Tools 2022.9が最新バージョンです。今回も、2022年4月に公開された2022.4バージョンの中で、以前の記事で話題に出し、まだ手をつけていなかった「GrooveCellの機能」をご紹介したいと思います。
関連リンク:Pro Tools新機能紹介~バージョン2022.4
GrooveCellについて
GrooveCellはシーケンサー機能付きバーチャル・ドラムマシーンです。16のパッドがあり、付属のサウンドとプリセットの他に、自分で用意したデータ(WAV、.AIFF、MP3)を ドラムパッドにドラッグ&ドロップして自由にカスタムすることも可能です。
プリセットも充実しています。
関連リンク:Pro Tools公式サイト(GrooveCell)
たたき・ポン出し
GrooveCellはドラムマシーンなので音楽要素的にも、複雑なビートだったりリズム作成をするのが一般的な使い方ですが、「たたき・ポン出し」として使うようにできるのか、すこし試してみました。
「たたき・ポン出し」とは
CM、放送番組、舞台、イベント等で、効果音や音楽などを、PC、サンプラー、アプリ等を使ってタイミングに合わせて手動で鳴らす行為。MIT STUDIOでもCMを作る際に、ナレーターがしゃべる裏でBGMや効果音をポン出しして雰囲気を作ったり、ナレーターの気持ちを乗せたり、実際の尺に近づけられるようになどできるので、作業がスムーズに行えるためにポン出しをすることもあります。
関連リンク:ラジオCM収録時に便利~ Ableton Live & MPD18
上記の記事にもあるように、弊社ではAbleton LiveとMPD18 を使ってたたき・ポン出しを行っていますが、これにGrooveCellで代用できるのか検証してみました。まずはオーディオのルーティングですが、これは柔軟性があり、1パッドに対してアウトを個別に選択できることができました。
パットごとに出力を決められます。音のスタート位置とエンド位置も見た目で確認できます。
Sampleの項目のStart Endを動かし、下部の波形を見ながら微調整を行えます。
また画像の中心にある 「One Shot Mode」なのですが、このモードにチェックが入っている場合は、一回押すと音が最後まで出るのですが、長いサンプルだと音がなっている間に更に押すと音がダブって聞こえてしまいます。そこで「One Shot Mode」のチェックを外すと押している間だけ音が出る仕様に変わります。長いサンプルを使用する場合はチェックを外しておいたほうがいいでしょう。
この仕様がAbleton Liveと違いすこし柔軟性がないと感じました。とはいえ、こちらはPro Tools Artist、Pro Tools Studioにも付いているいるのでポン出しで使っても問題なく使用できると考えています。
いかがでしたでしょうか。MIT CREATIVEでは作曲・編曲、効果音制作、レコーディング、mix、キャスティングなど一連の行程をまとめて一度に行うことが可能です。テレビCM音楽やゲーム音楽に限らず、YouTubeのオリジナル楽曲やBGM、タイトルで使用するジングル、効果音なども承っていますので、お困りの方はぜひお気軽にご相談下さい。