- STUDIO
- 2023.04.12
【Pro Tools Tips】アップデート後のおすすめ新機能~カスタム・キーボード・ショートカットとタイムコードオーバーレイ
MIT STUDIOでは先日、一部のスタジオにて、Avid「Pro Tools アップデート」を行いました。今回は、ほとんどの録音・MAスタジオで使われている、プロ御用達ソフト「Pro Tools」 の、特にオススメな新機能2種類をご紹介いたします。
カスタム・キーボード・ショートカット(Pro Tools 2022.4)
遂にこのバージョンから、Pro Tools内で特定の動作を、好きなコマンドのショートカットにすることができるようになりました。今までは、ボタン付きのマウスや、マクロを組んだりして、設定していたものが、自分の好きな配置にすることで、よりスムーズに作業ができるようになりました。
カスタム・キーボード・ショートカットの使い方
また、Tagという欄があり、そこから「Automation」、「clip」、「clipgain」といった、別々の項目でも探すことができます。そのためショートカットが、どのボタンでできるのかというのが、設定画面に集約されているため、ショートカットを勉強するのにも使えると思います。
タイムコードオーバーレイ(Pro Tools 2022.6)
今まで映像がある案件で、いただいた素材にタイムコードがついていない場合は、収録準備としてタイムコードをつけております。
普段のタイムコードを付け方ですが、映像データを、動画編集ソフト「DaVinci Resolve」に取り込んで、前後に5秒ほどの黒の空白をつけ、映像が1Hから始まるようにして、サイズや軸や透明度を調節して、はき出すという作業をしておりました。その複雑な作業がなんと、Protools 2022.6バージョンより、タイムコードオーバーレイ(Pro Tools Ultimateのみ)という機能で、簡単に行えるようになりました。Pro Toolsでの、タイムコードの設定は極めて簡単に行えます。
タイムコードオーバーレイの使い方
タイムコードの付け方は、セッションの[設定(Setup)]ウインドウから、タイムコードオーバーレイ設定を選んで行います(こちらの操作をするためには、タイムラインのどこかに、ビデオクリップを含む、ビデオファイルがある必要があります)。映像のフレームレートと、セッションのフレームレートが不一致で、タイムコードとして使用できない場合は、N.A.と表記されます。
タイムコードの表示サイズは小・中・大・特大から選べます。位置は左上・中央上・右上・左下・中央下・右下の6種類があります。タイムコードの色は、背景白で文字が黒と、背景黒で文字が白の、2種類があります。背景色の透明度も調節できるので、様々なシーンにて使うことが可能です。
以前は、他のソフトを使用して行なっていた作業が、Pro Toolsのアップデートによって、作業ができるようになったケースは、他にも多数ありますので、常に最新バージョンが利用できるように、アップデートをしたほうがいいとは言いたいものの、最初はどうしてもバグなどが出てしまう恐れがあるので、そこは慎重にアップデートするかを、ご検討していただければと思います。新しいバージョンや機材など、常に目を配っておくと、今までの作業がより楽になるかもしれません。
レコーディング・収録についてお困りの際はお声がけください
MIT STUDIOは、様々なアップデートして作業を行っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!収録などでお困りの際は、ぜひMIT STUDIOまで、ご相談・お問合せをお待ちしております。
著者:立野勝也(MAエンジニア)