- STUDIO
- 2021.08.06
プロレコーディングスタジオのコンセント~重要な『赤・白』の違いとは
今回はスタジオ内に設置されている白色のコンセント、赤色のコンセントの違いについてお話していきたいと思います。

このようにMIT STUDIOでは全スタジオ、白色と赤色のコンセントを使用しております。このふたつの違いは、ずばり「電圧(ボルト数)の違い」です。電圧とは「電気の圧力」のことです。コンセントを利用する機材によって使用する電圧が異なってくるため、MIT STUDIOでは白と赤の2種類の電圧を扱っております。
コンセントの色「赤・白」
MIT STUDIOでは白の電圧が100v、赤の電圧が117vとなっております。
「100ボルト」(白)
一般的な家庭では100vを使用していることが多く、普段私たちが使っている携帯電話の充電器や、テレビのコンセント、パソコンの充電器などはこの100vを主に使用致します。
「117ボルト」(赤)
117vというボルト数は日本ではなく主に海外(アメリカ)で使われているボルト数になります。収録で使用される機材によっては、この117vを使用する機材もあるため、スタジオに設置しております。
海外との電圧の違い
主に日本のコンセントから流れている電圧は100vです。日本国内の電化製品のほとんどはそれに合わせて使用できるように作られていますが、海外では110v~130v、または220v~240vで電気が供給されるなど、海外ではほとんどの国で日本の100vよりも高い電圧で電気が供給されています。日本で使われている電圧は主に100vですが、コンセントを使う電化製品によっては、200vを使用する場合もございます。
200ボルトのコンセントはどんなときに必要?
200vのコンセントは、大きな家電製品を使用する際に必要となります。電圧を高くする事でよりパワーの必要な電化製品を使う事ができるため、最近では200vのコンセントの取り付けをされる人も増えてきています。200vが必要な電化製品の例は下記になります。
- エアコン(100vで使用できるものも有り)
- IHクッキングヒーター
- オーブンレンジ
- 電気自動車の充電
- 食器洗い乾燥機
100vと200vでは電圧が大きく違く、エネルギー量が異なるため、200vの電化製品を使用したくても、100vのコンセントでは使用する事ができません。
117ボルトの機材
プロレコーディングスタジオで使用する機材の中で117vを使用する機材は、HA(ヘッドアンプ)やコンプレッサー、EQ(イコライザー)など様々あり、その時に使う機材によって、利用するコンセントを変えて収録しております。
日本と海外で使用する電圧が異なり、海外製の機材などはボルト数の違うコンセントを使用したりなど、MIT STUDIOでは、より高度かつお客様のご要望に応えられるような作業を心掛けております。海外案件もMIT STUDIOにご相談ください。ぜひお問合せお待ちしております。
海外案件関連リンク
著者:根津 菜緒子(MAエンジニア)