- STUDIO
- 2020.12.15
プロレコーディングスタジオのこだわり~ケーブル配線について
今回は、主にナレーション収録等で使われるMIT STUDIOの、第3スタジオ、第5スタジオ内でのケーブルの配線をご紹介いたします。
収録スタジオでは様々な機材を使用しており、それらを繋ぐため数多くのケーブル類がスタジオ内を行き来しています。そのケーブル類を繋ぐ際にMIT STUDIOでは、スタジオをより美しく綺麗に見せるため、ケーブル部分を極力見せない配線を行っております。
第3スタジオの場合
■ディレクター席周辺の配線
この写真はディレクター机の後側から撮影したものですが、周りについている様々な差し口。これらもそれぞれスタジオ内の他の場所と繋がっております。
ディレクター机の下側を見てみると、数多くのケーブルがあります。このケーブル達は机の隙間を通り、スタジオ内の床の下を這わせて別の場所へと繋がっています。
第5スタジオの場合
■ディレクター席周辺の配線
第5スタジオも床に穴をあけ、そこからケーブルを通し、ディレクター机の裏からケーブルを這わせ、ケーブルをばらつかせないようまとめております。第3スタジオ同様、このように私たちの目に見えない所で配線をする事によって、より美しいスタジオ、お客様が使いやすいスタジオになるよう心掛けております。
機材関連の配線
■ディレクター席以外での配線
こちらのCDプレーヤー等なども後ろからケーブルを伸ばし、裏を通って繋がった配線をしておりますので、CDを入れるとパッチ盤を繋ぐだけで、ミキサー卓を通してスピーカーから音を聞くことが出来ます。
■マイクのヘッドアンプ
第3スタジオ、第5スタジオは、マイクのHA(ヘッドアンプ)がブース内にあります。その理由も配線を美しく見せるためです。ブースからケーブルを這わせてしまうと、距離的に動線をふさいでしまう恐れもあるため、MIT STUDIOの第3スタジオ、第5スタジオのHA(ヘッドアンプ)は収録ブースの中に配置し、コントロールルームからは見えないところで配線しております。
いかがでしたでしょうか?ここではまだ紹介できていないコンソール裏の配線など、日々使っているレコーディングスタジオの中にはたくさんのこだわりがあり、たくさんの工夫と気遣いを感じることができます。
これからもMIT STUDIOはお客様の事を第一に考え、より良いスタジオを目指していきます。お問い合わせお待ちしております。
著者:根津菜緒子(MAエンジニア)