- STUDIO
- 2021.06.10
リモートレコーディングの方法~制作サイドがリモート参加だった場合
新型コロナウィルスの影響で2020年から『リモート〇〇』という言葉が普及しはじめて、早くも1年になります。MIT STUDIOもリモートレコーディングのお問い合わせを多数いただいており、新たな収録様式の1つとして確立しつつあります。
この1年間、よりスムーズにリモートレコーディングを進めるにあたり様々な工夫を重ねてきました。今回は以前にご紹介したリモートレコーディングについて、現在の状況をさらに詳しくご紹介いたします。
関連記事:プロレコーディングスタジオが提供するリモートレコーディングの方法2パターンを解説
スタジオ内の回線について
MIT STUDIOでは引き続き、Audiomovers社の「LISTENTO」が活躍中です。こちらのプラグインの性能については、上記関連記事のブログでご紹介しているので省略させていただきます。今回はあるプログラムで使用したPro Toolsセッションの一部を用いて、リモートレコーディングの際のシグナルフローの一例をご紹介します。
このセッションではディレクターがリモート参加だったため、レコーディングしている音とコントロールルーム内の会話をディレクターに送りつつ、会話で使用しているzoomの音をコントロールルームとブースに送る回線を用意しました。コンソールのアウトプット、会話用のマイク、zoomの音をPro Toolsに送り、別トラックに分けて各場所に送れるようにすることで、細かいボリューム調整なども可能にしています。
会話用のトラックは再生中に音が出ないようにダッキング(メインの音声が鳴る際に他の音を絞ること)することで、リモート先の担当者がスピーカーで聴いていた場合などのハウリング対策にもなっています。今回の回線はほぼ全てがPro Tools内で完結しており、各ボリューム調整やダッキングの有無などの操作は瞬時に対応でき、円滑に収録を進めることができました。
リモートレコーディングについてお気軽にお問い合わせください
いかがだったでしょうか?今回ご紹介したリモートレコーディングの方法はほんの一例であり、以前ご紹介したオーディオインターフェースを使用した方法など、お客様のご要望や問題点に合わせてさまざまな収録方法をご提案させていただきます!
「こんなことはできるのか?」「よりスムーズに進めるにはどうすれば?」など悩ましいことは未だにあると思います。この1年間の経験を活かし、MIT STUDIOはそのような悩みを解決へと導きますので、是非お気軽にお問合せください!