- MIT CREATIVE
- 2021.06.02
【効果音制作】動きを表現するのに最適な『衣擦れ』~単体の音と衣擦れを足した音を聴き比べ
過去のブログでご紹介していますが、MIT STDIOでは、プロレコーディングスタジオだけではなく、音響効果の仕事も承っております。効果音の制作から音楽の制作まで、ゼロから作り上げることができます。その中でも、今回は音響効果の中で便利な『効果音』についてご紹介したいと思います。
何かと便利な効果音『衣擦れ』
動きに効果音を付ける場合、基本的には着ている服や、身につけてるアクセサリー、靴の素材などを参考に音を選んでいきます。動きが激しい時、あまり動いてない時、動きに迫力をつけたい時、しなやかに上品に見せたい時、どのような時でも、この音を一緒に選ぶと何とかなる!という効果音があります。それが、服が擦れる音「衣擦れ」です。皆さんが普段プレイするゲームやよく見る映画でも、沢山の衣擦れ音が使われています。
勿論、やみくもに付けても違和感しかありませんので、その時のシチュエーションなども考え、そのシーンにあった効果音を選ぶのが前提です。衣擦れの音自体は服の音だけでなく、旗や布団など、布系の服以外の音も使うことが多いです。例えば、みなさんが想像しやすいもので言うと「パンチ」する音です。分かりやすい音で、パンチ単体の音と、衣擦れを足した音とを聴き比べてみましょう。
パンチ単体の音
衣擦れを足したパンチ音
衣擦れを足すと、映像が無くても動きに対して、より明確に想像できるのが分かります。作品中では更に足音や環境音、声など色々な音が混ざり合い、よりそのシーンが分かりやすくなります。
衣擦れを足した風の音
次は、例えば空を飛んでいる音です。おそらく実際の音にも衣擦れの音はあると思いますが、それを大袈裟に付ける事で『飛んでる感』が増すのです。風の音と衣擦れの音を混ぜたものをお聞きください。後者のほうが、より『飛んでる感』を感じられると思います。
MIT STUDIOは多数の効果音ライブラリ所有
いかがでしたでしょうか?今回は衣擦れをご紹介しましたが、他にも沢山の音を駆使して作品を作ります。MIT STUDIOには多数の効果音ライブラリがあり、その他にも服や布を実際に動かして録音する事あります。
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妥協しない音作りを目指して、私たちは日々研究を続けています。ご相談や仕事のご依頼など、お気軽にご相談をお待ちしております。
著者:MIT STUDIO(エディター)