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  • MIT CREATIVE
  • 2021.08.17

効果音『足音』の制作~異なる収録パターンで聴き比べ

エムアイティギャザリングではテレビCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームなどの楽曲制作や、選曲、効果音制作まで音に関わる様々な業務を幅広く行っており、その中で効果音制作についてご紹介致します。

使用頻度が高い効果音『足音』

テレビCM、ラジオCM、ゲーム、ドラマCDなど色々な媒体で使用することが多く、主人公が歩いたり、モブキャラ、動物など登場人物が多いとその分、足音の種類が多く、また足音は歩く、走る、スキップなど色々なパターンがあったり、床の素材コンクリート、リノリウム等の違いもあるため、状況に応じた音が必要となります。弊社ライブラリーからも数種類ありますが、今回は実際に収録してみました。

室内で収録した「足音」の聴き比べ

今回、室内でガンマイクのみを利用して収録し、音の違いを比べてみました。マイクと足元の距離の違いと、歩き方の違いで、組合せて計4パターン収録を行いました。

  • ①マイクと足元の距離が遠く、歩き方はつま先を先につけて歩く
  • ②マイクと足元の距離が遠く、歩き方はかかとを先につけて歩く
  • ③マイクと足元の距離が近く、歩き方はつま先を先につけて歩く
  • ④マイクと足元の距離が近く、歩き方はかかとを先につけて歩く

上記の4パターンで音の違いを聞いてみましょう。

①マイクと足元の距離が遠く、歩き方はつま先を先につけて歩く

②マイクと足元の距離が遠く、歩き方はかかとを先につけて歩く

③マイクと足元の距離が近く、歩き方はつま先を先につけて歩く

④マイクと足元の距離が近く、歩き方はかかとを先につけて歩く

いかがでしょうか。マイクと足元の距離の違いによって空間の違いが変わります。マイクとの距離が遠いほど、室内で歩いている感じが強く出てきます。マイクとの距離が近いと、室内で収録したとしても、外で歩いてる音として使えると思います。歩き方の違いは、つま先から先につけて歩くほうが繊細さが出るように思います。例えば女性の足音でしたら、つま先から歩いたほうがニュアンスが出やすいですね。

私の技術のところもあるのですが、もう少し違いがわかりやすく出れば良かったなと感じています。ここは日々研究してフォーリーサウンドの技術を磨かないといけないところです。今回足音と同時に衣擦れも入れておりますが、服装の違いだったり、重さの違いによっても録り方が違います。

関連リンク:動きを表現するのに最適な効果音『衣擦れ』~単体の音と衣擦れを足した音を聴き比べ

エムアイティギャザリングではこういった効果音制作以外にもオリジナル楽曲制作、BGM、選曲など様々な音に関わる業務を行っております。CM、ゲーム、VP(ビデオパッケージ)、ドラマCDなどで必要な効果音や曲が必要な時、見つからない、どこに頼めばいいかわからない。など色々とお困りでしたらお気軽にお問い合わせ下さい。

著者:廣澤拓郎(サウンドクリエイター)

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