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  • 2021.04.28

音響効果における『静けさ』~シーンに合わせたナチュラルなノイズ

みなさんは「静けさを音で表現する」という事がどういうことかお分かりになりますでしょうか?このブログで幾度か音響効果についてお話させて頂きましたが、今回は静かな音の表現方法についてお話をさせて頂きます。

音響効果における自然な音

ここまで聞いて、何となくお分かりになる方もいらっしゃると思いますが、みなさんがいつも自然に聞いている音というのは、大きい音から小さい音まで様々で、基本的にはその中でも大きい音がよく聞こえ、小さい音ではほとんど聞こえない(気にならない)音もあります。当たり前の事ですが、音響効果では普通に生活していたら聞こえないような「小さな音でも聞こえた方がリアル」または「大きく目立たせた方がリアル」という事があります。特に今回のテーマでもある、静かなシーンの場合、その小さな音がとても重要になります。

時計の針の音

例えばみなさんが一人で家にいる時、やたらと時計の音が大きく聞こえる時はありませんか?実はその時に耳の近くでその音を録音しても、その他のノイズが多くて時計の音なんかほとんど聞こえない。という事があります。人間の脳が勝手にノイズを処理して、気になる音だけ聞こうとしている現象になります。

テレビや映画、ゲームなどではその現象に近づけるよう、また少し誇張した表現をする為に、時計の針の音を別録り(近くでその音だけを綺麗に録音)をして、後で差し替え、音量調節をします。そうする事で、普段みなさんが聞いている音(実際は脳で処理した後の音)に近づけるのです。

静かな室内に侵入する音

他には泥棒が家に入るシーン等で、床がギシギシ鳴る音を大きくしたり、ドアの開ける音の音量を上げたりと、普段私たちが聞き感じている音と、機械で収録した音では感じ方が異なるという事を意識し作業しています。もちろんその音だけではなく、そのシチュエーションにあったアンビエンス音を上手く調節しながら混ぜますので、そのシーンが単調なシーンなのか、それとも他者が侵入してくるような緊張する場面なのかなどの環境音も重要な要素となってきます。

ライブラリの中には、roomという「サーーー」というノイズだけの音もあるぐらいです。音響効果というのは、野外や室内などそのシーンに合わせた、まさにナチュラルなノイズを作り出す仕事なのです。

関連リンク①:効果音制作について~イメージを掴みやすくする為の環境音
関連リンク②:映像作品の音響効果~効果音は人々がイメージする音に近づける

MIT STUDIOでは収録・レコーディングをメインに、音のノイズを取り綺麗にする仕事から、ノイズ(効果音)を足し臨場感やリアル感を出す仕事まで様々な音に関するご要望にお答え致します。今後も様々なご依頼をお待ちしておりますし、 何か音に関することでお困りの際にはお気軽にご相談下さい。

著者:田淵健太(EDITOR)

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