TOP > TOPICS(更新記事一覧) > MIT CREATIVE > 映像作品の音響効果~効果音は人々がイメージする音に近づける
  • MIT CREATIVE
  • 2020.06.23

映像作品の音響効果~効果音は人々がイメージする音に近づける

映像作品の音響効果について、以前『背景音全体での考え』をご紹介しましたが、今回は効果音単体についての考え方・付け方について更に深く掘り下げてご紹介いたします。

関連リンク:映像作品の音響効果~作品の尺に合わせた音楽編集について

また、今からご紹介する考えは私個人での経験に基づいているので、全ての音響効果をされている方々がこの考えで作業をしているとは限らないことをご了承下さい。音響効果とは、個人や組織での思考や音の付け方が出やすくそれぞれ個性的な作品に仕上がります。それがまた音響効果の面白いところでもあります。

効果音の考え方~映像に合わせ印象に残るよう編集する

効果音は音です。音というのは、写真や映像とは違い目に見えないものです。音にも理論や理屈はあるものの、音付けをする際、最も重要なのが「人々がイメージする音を再現する」という事です。

例えば。栄養ドリンクのCM等では、フタを開けるときに「カシュ!!」という勢いのある音がなるのがお分かりでしょうか。実際にはどう頑張ってもそんな音はしません。つまり、映像に実際の音を付けてみても、

「あれ?この音しょぼくない?」
「本当にこんな音したっけ?」

等、なぜかイメージと程遠い音だったりするのです。骨が折れる音を木が折れる音に代用するように、実際にその音が録れないから他の物で代用するという事もあります。しかし、実際の音を録っても「イメージの音」に近づけるため、細かく編集したり、他の音を付け足したりします。

海の音のイメージ

今回は一例として、海の映像をご用意しました。まずはこちらの映像をご覧ください。

特になんの変哲もない海の映像だったかと思います。実はこれは音を差し替えています。実際の音はこちらです。

このように、波音一つをとってもイメージの音とは程遠いですよね。人間の耳に実際に聞こえている音と、それをイメージする音とでは大きな誤差がある事が分かったと思います。

これはノイズがうるさいから差し替えたのではなく、イメージする波の音とはかけ離れていたため差し替えた。という考えです。実際は距離の関係や風の関係もあり、波音はあまり聞こえませんが、イメージ的には波の音が聞こえた方が映像とマッチします。

このように、映像のアピールとはまた違う形でアピールする事が音響効果には多いのです。

  • 殴るシーンで、服を着ていないのに迫力を増す為に衣擦れを大袈裟に付けたり
  • 足を踏み込むシーンで、コンクリートなのに砂利の音を入れて迫力を付けたり

等々。色々なアイデアで見る人の心を掴めるよう、考えて音を付けています。

MIT STUDIOでは、このような音の仕事も承っております。映像に合う音をつけたい、印象に残る効果的な演出が難しいなど、なにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。

著者:田淵 健太(EDITOR)

TOPICS一覧に戻る

topへ戻る