- STUDIO
- 2023.04.17
新人エディターの業務レポート〜研修から本番音声を編集するまでの流れ
初めまして、2023年1月に入社いたしました、エディターのケビンと申します。この度は中途としての入社となり、前職はポストプロダクションの制作部として、仕事をしておりました。前職は主に、TVCMやWEB CMなどの案件で、必要な書類作成や、キャスティング時に役者事務所への連絡など、事務的なアシスタント業務が多かったです。
ただ以前から技術職にも興味があり、音声編集もしてみたいと思い、MIT STUDIOに転職いたしました。今回は、MIT STUDIOのエディターとして入社したら、本番の音声編集作業をするなるまでに、最初はどのようなことをするのかを、ご紹介いたします。
はじめの頃
入社時は、まず研修から始まります。先輩方からメインの業務内容や、ノイズカットについてなどご説明をいただき、音声編集業務に使用しているソフト「iZotope RX9」で、研修用素材を利用し、ノイズカットの作業を行います。はじめの1~2週間は、手慣れていない機材や、編集に慣れることが目標となっております。
MIT STUDIOでは、編集の際に、左手はShuttle Xpress、右手はトラックボールを操作しながら編集を行います。使用したことのない機材に、とにかく最初は苦戦いたしました。
参考リンク
- ShuttleXpressのご紹介~音声エディット作業を効率化するジョグシャトル
- Kensington Trackball~トラックボールのショートカット設定
- MIT STUDIOのエディターについて~ナレーションなどの音声ファイルのブラッシュアップに特化
私は趣味で「iZotope RX8」を、何回か使用したことがありましたが、個人的に使用していた際には、『音声のノイズ』をあまり気にすることがなく、とても奥が深く感じます。
編集の確認
与えられた研修素材の編集が終わりましたら、先輩方に編集を確認していただきます。どのようにノイズを削るか、ノイズの認識のすり合わせなど、様々なアドバイスをいただき、次も研修素材にまた編集を行います。最初はこれらの作業をひたすら繰り返すことで、編集作業に慣れることもでき、ノイズ音の認識、編集のクオリティーが磨けます。
先輩方は、いつもとても丁寧に教えていただき、ノイズカット業務をしたことがなかった私にとっては、大変勉強になっております。
編集のクオリティー確認
ある程度、編集のクオリティー基準を満たしたら、本番に向けてクオリティー確認が行われます。自分が編集した素材を、リーダーに確認していただき、クオリティーの許可を頂きましたら、本番の音声を使用した、編集に進むことができます。
本番の編集
いよいよ本番の編集に入ります。案件によって条件が様々ですので、部署内で連携をとって、何を編集すれば良いか、先輩方と相談しながら、音声編集を進めていきます。最初は尺が短いものから担当し、徐々に長い尺の案件や、ファイル数が多い案件など、担当するものを増やしていきます。
エディターは連携がとても大事
エディターは音声編集業務の他に、納品作業や、バックアップ管理など、音声編集に関わる様々な業務もございます。弊社ではゲームの音声案件が多く、大量の案件が来ることもあり、バタバタすることもあります。それに圧倒されないために、全員で作業状況などを共有し、協力しながら業務を行います。
MIT STUDIOでは同年代の若手スタッフも多く、先輩方ともとても話しやすく、毎日業務をこなしながら楽しく過ごしております。入社してから2ヶ月半立ちましたが、まだまだ自分の課題が多く、早く1人前のエディターとして仕事ができるよう、頑張りたいと思っております。
今回は、エディター業務で主な編集業務をご説明させていただきました。エディター業務に興味があり、一緒に働きたい!と考えてくださっている方々の、ご参考になりましたら幸いです。そして何か音でお困りの際は、ぜひMIT STUDIOまでご相談・お問い合わせ下さい。
著者:ケビン レイ(エディター)