MIT CREATIVEではTV、WEBCM、ゲームのBGM制作から選曲、効果音制作まで幅広く業務を行っております。シネマティックなBGMやジングルを制作する際、クワイア（聖歌隊）のサウンドで雰囲気にインパクトを加えることができます。今回はEastWest社のクワイア音源HOLLYWOOD CHOIRSについてご紹介させていただきます。

HOLLYWOOD CHOIRSの特徴

様々な案件で使用してきた音源ですが、個人的に感じた特徴をいくつか挙げてみたいと思います。

人間らしく迫力のある声

多くのクワイア音源ではどこか機械的で、淡々と歌っているような冷たさを感じてしまうことがあるのですが、HOLLYWOOD CHOIRSではリアル且つ他の楽器隊に負けないサウンドを演出してくれています。記事の最後にジングルを公開していますのでそちらをご参照ください。

音の距離感が調整可能 (Diamond Editionのみ)

リバーブをOFFにすれば、もちろんドライサウンドで音が前に出てきますが、MIXIES（ミキサー）で更に音の距離感を深く調整できます。例えばCLOSEにすると合唱隊の近くで聞いているように聞こえ、SRNDにすると遠くで聞いているようなサウンドに変わります。ここまで細かく調整できると、幅広いジャンルにも対応できるのではないかと思います。※Gold Editionの場合はメインマイクミックスのみの収録となりますのでご注意ください。

WORDBUILDERで歌詞を設定できる

Ah～やOh～のような母音を歌わせること以外にも、歌詞を入力して言葉を歌っているかのように聞かせることも可能です。781種類のプリセットから歌詞を入力することも可能で、言語は英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ラテン語が用意されています。画像のようにTEXT EDITORで歌詞を選択すると、構成音ごとに音量を調整、発音のスピード等を細かく設定することができます。

ライブラリーはSSDに保存するのがおすすめ

ライブラリーをHDDに保存した場合、パッチの読み込みに時間がかかる場合があります。特に先ほどご紹介した特徴の1つ「WORDBUILDER」を使用する場合、一度の読み込みで多くのパッチを読み込む必要があるため、より時間がかかってしまいます。回避する方法としては、ライブラリーをSSDに保存することです。PC性能による個人差はあると思いますが、私の場合10秒以内には読み込めているので、時間が惜しい音楽制作の現場では欠かせない方法です。

最後に、HOLLYWOOD CHOIRSを使用して簡単にジングルを制作してみましたので、サウンド感をチェックしてみてください。

HOLLYWOOD CHOIRSを使用 してのサウンドはいかがでしたか？他の楽器音源に比べてクワイア音源は少ない部類に入るかと思いますので、参考になりましたら幸いです。更に詳しい情報は、下記製品紹介ページをご覧ください。

関連リンク：HOLLYWOOD CHOIRS

MIT CREATIVEでは、TVCMやWEBCM、そしてゲーム等に使用されるBGMやジングル制作を行っております。お困りの方は是非、ご相談ください。

著者：針生 将宏(サウンドクリエイター)