TOP > TOPICS(更新記事一覧) > STUDIO > 台本のペーパーレス化~メリット・デメリットをエディター目線でご紹介
  • STUDIO
  • 2021.08.18

台本のペーパーレス化~メリット・デメリットをエディター目線でご紹介

MIT STUDIOでは一部部署の台本管理がペーパーレスになり、2021年5月にデータで管理するようになってから3ヶ月ほど経ちます。以前まで紙での収録からチェック作業、管理や処分などが一気に変わり、それによって感じたメリットデメリットをエディター 目線でご紹介します。ペーパーレスを実施しようか悩んでる方のお役に立てれば幸いかと思います。

関連リンク:ボイス収録の必須アイテム『台本』~紙台本から電子化へ

台本ペーパーレス化『メリット』

1.物理的なスペースの問題

A4の厚さは約0.08m・・・ですがそれは1枚の厚さです。たった10枚程度だったら置き場所には困りませんが、ゲーム収録となるとそうはいきません。キャラクターによっては原稿用紙200枚、それが何十名もいるわけです。そうなると紙の量は尋常ではなく、置き場所にも困ってしまいます実際に某ゲーム案件の台本の量がこちらです。

台本の物理的な量の比較

一つのコンシューマーゲームの案件だけでこの量です。もちろんゲームの内容によっては台本の枚数は変わっていきますが、これよりもっと枚数が多くなることもあります。この大量の台本、すぐに処分することはできず、もしリテイクがあった時のためにある程度の期間は保存しているのです。なので台本を保存しておくだけでかなりのスペースを使っていました。しかし今回のペーパーレスではこの台本が全てデータになり、その分物理的なスペースが開く事になりました。空いたスペースには台本を置いていた分片付けられていない機材などがあるので、そういった物の管理や整頓のために使用して行こうかと思っています

2.圧倒的管理のしやすさ

紙での管理の時は、案件ごとに付箋や紙袋で管理をし。リテイクや修正がある度に台本の山の中から探していました。今回ペーパーレスによって、台本のデータは全てDropBoxで管理することとなり、インターネットが繋がれば、スマートフォン、PC、タブレットから自由に閲覧、検索ができるようになりました。以前まではアナログで一つ一つ確認していましたが、データ化することによって、家でも出先でも、すぐに台本を確認できるようになり、リテイクや修正で必要な情報をすぐに確認できるようになりました。

台本ペーパーレス化『デメリット』

1.タブレットの充電

デジタル製品を使って管理する以上、電池の残量を気にしなければならないという管理が増えました。もし充電を怠ってしまい、いざ台本を確認したいという時に電池の残量が0%もしくは残り僅かの場合、そうなった時には充電が終わるまで待つか、充電ケーブルをさして作業を進めなければなりません。さらに最近の電化製品はバッテリーの寿命を延ばすため、あえて充電を100%まで充電しない機能がついております。

タブレットを使って長時間作業をする時、アプリの切替や読み込みなどで想像以上にバッテリー電力を消費します。本来なら充電ケーブルを繋いでの長時間作業するのが良いのかもしれませんが、場所やスペースによっては、充電ケーブルを繋いだままの作業というのは難しい場合もあります。そのためバッテリーの残量はかなり気にするようになり、毎日必ず充電しておく必要になりました。

2.付箋などの物理的な目印

例えば「ここはのセリフ2パターンあります」や「ここからここまで優先的に納品お願いします」など、今まで収録エンジニアからエディターに伝えたいことがある場合は、付箋など目印を使うことによって、一眼で重要なページなどがわかりやすくされていました。しかしペーパーレスになると付箋という物理的なものがなくなり、台本データを開いてもすぐには確認ができないことがあります。今まで以上に密な報連相を行い、何か見逃してはないか注意して作業を進めなければなりません。以上が、個人的にペーパーレスによって感じたメリット・デメリットになります

まだ3ヶ月という短い期間なので、この先他のメリットやデメリット、色々と改善して行くことがあると思いますが、現在ではペーパーレスは満足しており、作業も不便なく進めることができています。もしペーパーレスに悩んでいる方は移行したらどうでしょうか? 

著者:岡本拓海(エディター)

TOPICS一覧に戻る

topへ戻る