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  • 2021.02.27

プロレコーディングエンジニア必須のDAW『Pro Tools』でのエフェクトの掛け方

MIT STUDIOでは、デジタルオーディオワークステーション(DAW)の定番でもある、Pro Toolsを主に使い作業しております。その中でも今回は、エフェクトの掛け方を数種類ご紹介し、音響効果からの視点で解説させていただきたいと思います。

関連リンク:Avid Pro Tools公式サイト

Pro Toolsを利用したエフェクト

エフェクトの掛け方を数種類を使い分ける理由としては、エフェクトは同じでも、掛ける方法を変えることによって、利点が変わってきます。なので用途によってその方法を変えることがよくあります。今回は例としてリバーブを使用します。

まずご紹介するのは、トラックに掛ける方法です。

トラックのインサート部分にエフェクトを掛けます。

この方法ですと、そのトラックに貼り付けた音全てにエフェクトがかかります。音自体にエフェクトをかけたい場合、さらに尺が長かったり、エフェクトをかけたい音が多かったりする場合はこの方法が便利です。

そして次は、Auxトラックを作ってそこにセンドで送って掛ける方法です。

トラックのセンド部分でAuxトラックに音を送り、Auxトラックのインサート部分にエフェクトを掛けます。

この方法は、一つ目と違い、元音をある程度残したい場合。例えば元音を残したままでリバーブ成分を付け加えたい場合に使用します。一つ例を出しますと、足音に途中からリバーブを付け加えたい。途中から洞窟等に入るシーンがある時なんかは便利かもしれませんね。

そして次の方法は、その音自体にエフェクトを掛ける方法です。

『AudioSuite』からエフェクトを選び、音自体をレンダーしてしまいます。

音響効果としては、この方法を多く使います。例えば、かけたい音をあらかじめ切り取って別トラックにコピーし、それにリバーブを掛ける。そうすると下の画像のように、元音とリバーブ音が分かれて見えます。

リバーブ成分だけの音量を下げたり、フェードをかけたりする事が非常にやりやすい方法だと、個人的には思います。簡単にご紹介しましたが、一つのエフェクトでも多数の方法を使い、音を作り込んでいきます。ほとんどの作業で、エフェクトの重ねがけをしますので、どの方法が適切で分かりやすいか。また、音の調節がしやすいかを判断し作業することで作業効率がアップします。

個人個人で使用する方法も違いますので、どの方法が正解か、不正解かということはありません。Pro Toolsも、バージョンを重ねるごとに進化していきます。また新たな方法が出てきますので、それも取り入れながら効率よく作業し、お客様のご要望の音作りをしていきます。音作りの作業でお困りのお客様がおりましたら、是非MIT STUDIOまでご相談頂ければと思います。

著者:MIT STUDIO(エディター)

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