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  • 2024.01.20

【Pro Tools Tips】バージョン2023.12~4つのおすすめ新機能

MIT CREATIVEでは、テレビCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTubeで使われる楽曲制作や、選曲、効果音制作など、音に関わる様々な業務を幅広く行っております。

MIT STUDIOのDAW(Digital Audio Workstation)は、『Pro Tools』を使用しており、2024年1月現在、Pro Tools 2023.12が最新バージョンです。弊社のスタジオごとのバージョンは、各スタジオの機材リストにてご確認ください。

MIT STUDIO機材リスト

Pro Tools バージョン2023.12新機能紹介

最新バージョンは、現在スタジオに導入しておりませんが、今回の機能はすぐにでもアップグレードしたくなるような機能がありましたので、いくつかピックアップしてご紹介致します。

関連リンク:Pro Tools 2023.12 新機能紹介 / Pro Tools Dolby Atmos Renderer

①Dolby Atmos Renderer の統合 (Studio と Ultimate のみ)

Pro Tools StudioとUltimateに統合されたAtmos Rendererは、バイノーラル、2.0、5.1、7.1、5.1.4、7.1.4、9.1.6Ultimateのみ)のモニタリングをサポートし、Pro ToolsでのDolby Atmosのミキシングがこれまで以上に簡単になりました。

Dolby Atmos案件はまだないのですが、ドラマCDだとバイノーラルの作業を行うことがあります。バイノーラルは、メイン出力からモニターすることも、独立したヘッドフォン・ミックスとして送信することもできるため、スピーカーとは別のモニター・フォーマットで聞くことも出来るようです。

②I/O設定のパスに色を割り当て

Pro Tools 2023.12では、I/O設定のパスに色を割り当てることができて、ひとつ色を設定したら、他のタブでも関連するパスで色分けが反映されます。例えば、出力タブでパスに色を付けると、関連するバスは自動的にその色が適用され、またその逆も同様です。トラック数が多いプロジェクトなどには視覚的にとても分かりやすく目的の場所にすぐにいけると思います。

③マーカーとメモリーロケーションの機能改善

前のバージョン(Pro Tools 2023.6)から機能が新しくなっており、トラック上にマーカーを打つことが出来たり、色分けし、コメントを残せるようになったのですが、今回は更に改善して使い勝手が良くなる機能が増えました。

編集ウィンドウにマーカールーラを最大で5つまで増やせるようになり、ルーラごとに名前を付けられるので、複数人で行うプロジェクトでしたら、人ごとにルーラを分けて作業すれば管理も楽になりますね。

またマーカーに名前を付けておくと、検索も楽になりそうです。検索はフィルタをかけるなど色々フィルタリングできるようなので、探し出すのも時短に繋がりますね。フィルタリング機能が充実しており、マーカーの削除も一つずつ削除することが面倒でしたが、複数選択してから削除もできるようなので管理もしっかりできそうです。マーカー移動のショートカットも追加されて、次のマーカーに移動する(.+)一つ前のマーカーに移動する(.-)は使い勝手がよさそうです。

④Pro Tools Sketch の機能改善

Sketchウィンドウと、Pro Toolsセッション間の、新しい相互運用性が導入され、新しいMIDIワークフローの改善などが追加されています。Sketchの新機能について詳しく知りたいかたは、下記をご確認ください。

関連リンク:Sketch新機能紹介ページ

その他の改善点

  • H.264 「ソースと同じ」エクスポートをサポート(StudioとUltimateのみ)
  • 改善されたQuickTimeタイムコード・トラックのサポート(StudioとUltimateのみ)
  • 拡張されたKomplete Kontrolサポート
  • AAXプラグインのキャッシュの改善

今回もかなり多くの機能追加や、改善点がありましたので、非常に興味深いアップデート内容でした。時期を見てバージョンアップを、進めたいと個人的には考えております。

MIT CREATIVEでは、作曲・編曲、効果音制作、レコーディング、mix、キャスティングなど、一連の行程を、まとめて1度に行うことが可能です。テレビ/ラジオCMの音楽や、ゲーム音楽、YouTubeのオリジナル楽曲やBGM、タイトルで使用するジングル、サウントロゴ、効果音など幅広く承っていますので、音でお困りの方はぜひお気軽にご相談・お問合せ下さい。

著者:廣澤 拓郎(サウンドクリエイター)

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