TOP > TOPICS(更新記事一覧) > BLOG > 新人レコーディングエンジニアの業務レポート~機材のセッティングや進行譜の準備について
  • BLOG
  • 2020.11.09

新人レコーディングエンジニアの業務レポート~機材のセッティングや進行譜の準備について

はじめまして!2020年4月に入社致しました小島です。初めてブログを書かせていただきます。

高校生の頃から、レコーディングエンジニアを志していたため、プロレコーディングスタジオ入社でき、ようやくスタートラインに立てたという想いでいっぱいです。触ってみたかったマイクやアウトボードに囲まれているだけでも、毎日が楽しいです。新型コロナウイルスの影響でテレワークが続いていたため、遅れを少しでも取り戻そうと日々奮闘中です。

入社して約半年経った今、働いて感じている事や、今までやってきたことについてご紹介いたします。

アシスタントエンジニアのアシスタントとして業務に参加

STUDIO1の内部

現在の私は、「アシスタントエンジニアのアシスタント」という立場で、現場に入らせていただいています。基本的には、掃除から機材のセッティングまで、一通り準備をします。弊社には4つのスタジオがあり、コンソールや常設されている機材がスタジオごとに異なるため、事前の確認は必須です。

使う機材が他スタジオと被り、台数が足りないという事故を防ぐために、事前に使う機材を書き出し、エンジニア間で共有もしています。プログラムが始まると、アシスタントエンジニアの動きを見て勉強しています。どのような動きをすれば、円滑に進行する事が出来るのか、その動きをするために、自分に足りていないのは何なのか…など日々考えています。自分が出来る事を考えるのではなく、現場の状態を見て、何が必要なのかを考えるのが、非常に難しいです。

セッティングをはじめ事前準備の意識、現場をよく見れる視野の広さ、正確かつスピーディなProToolsの操作技術を持ったアシスタントを目指し、日々精進しています。

機材や譜面の事前準備について

前述した通り、アシスタントにおいて事前の準備はかなり重要です。準備は大きく分けて、機材のセッティングとProToolsのセッションの準備、そして譜面の準備の3つがあります。これらがスムーズに対応できるよう、テレワーク期間中は、以下の3つに取り組んでいました。

  • スタジオのコンソールについて、マニュアルを見て機能を覚える
  • スタジオにある機材の種類、台数を覚える
  • ヴォーカルレコーディングを想定して、セッションと進行譜を作成する

コンソールをはじめ、機材は直接見たり触ったりしないと、分からないことが多くありましたが、空いた時間に先輩方が機材について教えてくださり、覚えることができました。

コンソールのマニュアルを確認

進行譜の重要性

また、レコーディングの現場では、その場にいる人全員が、曲に対して共通の認識を持つ必要があるため、譜面は必需品です。その譜面の中でも、曲の構成と流れのみ書かれたものを、進行譜と呼んでいます。

曲の構成と流れが書かれた「進行譜」

進行譜は、BPM、拍子、小節、AメロやBメロといった、セクションなどが書かれたものです。スタッフ全員に必要な物ですが、これがあるだけでアシスタントエンジニアの仕事のしやすさも変わります。局所的に確かめたい部分がある際にとても対応しやすくなります。

レコーディング中は、「サビの◯小節から聞かせて!その後の○小節間は録り直したい!」など、様々なことが起こり得ます。曲への理解度を高められ、仕事を素早く正確にこなすためにも(何より一緒に仕事をしている周りの方のためにも)、譜面の準備はかなり重要です。

いかがだったでしょうか。まだまだ駆け出し故に、上記書いた作業で苦戦してしまうこともありますが、好きな音楽を仕事にできていることが、何よりも嬉しいです。エンジニアへの道のりはまだまだ遠いと思いますが、様々な経験をして辿り着けるよう日々精進です!

著者:小島悠輔(音楽エンジニア)

TOPICS一覧に戻る

topへ戻る