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  • 2020.10.06

新人レコーディングエンジニアの業務レポート~『アシアシ』の仕事をご紹介

今年(2020年)4月にMIT STUDIOに入社致しました、荒谷と申します。今回はレコーディングスタジオに入社後の感想や『アシアシ』としての業務内容をご紹介します。

初めてのプロレコーディングスタジオ

私が入社前に通っていた学校には、SSL(Solid State Logic社)コンソールは置いておらず、その他の機材やマイクも、初めて見るものばかりでした。最初は不安でしたが、実際にアシアシ(アシスタントエンジニアのアシスタント)として現場に何度も入っていくうちに、機材の種類と知識は自然と覚えていきました。また、新人に向けた研修もあり、不明点は先輩方より、1から丁寧に教えていただきました。おかげで今は入社当初よりは理解できることが増えてました。

先ほどお伝えしたアシアシ(アシスタントエンジニアのアシスタント)についてですが、新人はアシスタントエンジニアになる前に、アシアシから始まります。まず出社したらスタジオの掃除から始まり、掃除が終わり次第、その日の自分が入るプログラムの準備をして、その現場に入って仕事を覚えていきます。

レコーディングの準備について

ボーカルのレコーディングの場合は、マイクをセッティングして回線を繋ぎ、Pro Toolsでセッションの用意をして、エンジニアが来たらいつでもマイクチェックが出来る状態にしておくなどの準備を行いますが、エンジニアやプログラムによってセッティングが変わるので事前確認も重要です。また、歌詞や譜面の印刷、その他雑務もこなしてきます。

レコーディング中はアシスタントエンジニアの後ろについて、アシスタントエンジニアの動きを勉強しています。初めてアシアシとしてプログラムについた際に、アシスタントエンジニアのPro Tools捌きが本当に早くて驚きました。早く自分も追いつけるようになりたい一心です。

ナレーション収録

MIT STUDIOではナレーション収録も多く、音楽の仕事だけでなく、ナレーション収録のプログラムにつくことも数多くあります。同じ声を扱うのに歌録りとナレーション録りとでは全く異なるやり方で現場が進むので、最初は混乱しましたが、最近はオペレートさせていただく機会が増えてきていて、ナレーション収録もとても楽しい作業です。

やはりレコーディングスタジオなので、勤務時間はプログラム内容によって大きく変わってきます。土日祝日が休みとも限らないので、予定が立てづらいこともありますが、ゼロから曲が完成するまでを見ていると感動しますし、なにより幼い頃からずっと好きな音楽を仕事に出来ている事を嬉しく思い、とてもやりがいを感じます。

レコーディングエンジニアを目指している学生さんや、レコーディングエンジニアに興味がある方の参考になれば幸いです。

著者:荒谷()莉子()(音楽エンジニア)

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