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  • 2022.02.10

【初級者~レコーディング時のオペレーション向け】Pro Toolsの重要度別ショートカットキーをご紹介

(2022.2.10 追記)

プロレコーディングスタジオに関わる私たちが、日常的に使用している『Pro Tools』。プロ必須ツールの『Pro Tools』にはあらゆる機能が備わっており、その分ショートカットキーも多く設定がされております。そのショートカットキーを覚えれば、収録現場や編集作業でスムーズな仕事運びができ、時間短縮にもつながります。今回は初心者や、実際のレコーディングのオペレーション時に、便利なショートカットキーをご紹介いたします。(Mac想定でのショートカットとなっております)

まずショートカットキーを使う上で、編集画面のスクロールバー右上に、aとzが四角で囲まれたアイコンが黄色になっているかご確認ください。これは『キーボードフォーカス』と言って、これがONになっていないと一部ショートカットが使えないことがあります。

Pro Tools重要度別ショートカットキー

【★★★】

  • Command+C・・・コピー
  • Command+V・・・ペースト
  • Command++S・・・セッションを保存
  • R・・・縮小
  • T・・・縮小
  • Shift+R・・・Recスタンバイ
  • Shift+S・・・選択しているトラックをソロモードにする
  • Shift+M・・・選択しているトラックをミュートする
  • テンキー3・・・録音
  • Space・・・再生+停止
  • Command+=・・・ミックス画面と編集画面の切り替え
  • Command+Shift+W・・・ セッションを閉じる

上記は特に使用頻度が高く、最低限これは覚えておかないといけないくらいのショートカットキーです。特に「Command (⌘)+S」(セッションの保存)は、少し作業したら押す癖をつけておくと良いでしょう。Pro Toolsには自動バックアップ機能が付いておりますが、その機能を過信しすぎると、パソコンの故障など、不慮の事故でデータが保存されておらず後悔することがあります。

【★★☆】

  • A・・・カーソル位置から前を削除
  • S・・・カーソル位置から後ろを削除
  • B・・・クリップの分割
  • X・・・選択範囲をカット
  • Z・・・取り消し
  • D・・・カーソル位置までフェードイン
  • G・・・カーソル位置からフェードアウト
  • Command+M・・・選択しているクリップをミュートする

Command+M・・・トラックごとではなくクリップを箇所箇所でミュートしたい時に使用します。例えばグループものの曲において歌割りを作る際などによく使います。全体的に使用するショートカットキーは左に寄っているため、このショートカットキーをキーボードを目視せず押すことができれば、かなり早く編集作業ができます。ただ慣れないうちは押し間違いが出ると思いますので、まずはご自身がよく使うショートカットキーを目視でしっかり押して覚えてください。

【★☆☆】

  • Command+N・・・新規セッション作成
  • Command+Shift+N・・・新規トラック作成
  • Shift+option+I・・・セッションのインポート
  • Command+Shift+I・・・オーディオのインポート
  • Command+Shift+K・・・オーディオのエクスポート
  • Control+↑or↓・・・トラック拡大&縮小
  • option+Command+@or[ ・・・波形の拡大&縮小
  • <or>・・・ナッジの数値分クリップの移動

セッション周りはタブから選択して実行する方も多いと思いますが、ショートカットキーを覚えればより素早い作業が行えます。特に『インポートやエクスポート』などは、特に使う機会が多くなると思います。『拡大・縮小』周りも覚えておけば、ご自身で編集しやすい環境を瞬時に整えることができるため、覚えておいて損はないと思います。

ここまではすでにご存知の方も多いのではないでしょうか?レコーディングの際に、Pro Toolsを操作するにあたって便利なショートカットです。続きましては、オペレートする上で知っていると便利なショートカットを紹介します!

オペレートの際に便利なショートカットキー

  • tab・・・カーソルがクリップの境界線に移動する。

こちらのショートカットはテイクを繋ぐ際などによく使用します。

  • Command+G・・・ 選択しているトラックでグループを組む。

リズムRECの際に楽器ごとにグループを組んだり、ハモリやコーラスなどダブルで録るトラックでグループを組むことが多いです。Recやソロモードの切り替え、フェーダーでのバランスもグループごとに取れるのでとても便利です。

  • Control+|(delateの下)・・・新規プレイリスト作成
  • Control+Command+|(delateの下)・・・プレイリストを複製
  • この二つのショートカットはテイクを重ねていく際に必ず使用します。
  • option+Shift+R・・・選択しているトラック名の一括変更
  • Control+Shift+R・・・選択しているクリップ名の一括変更

トラックやクリップを一つずつ選択して名前を変えることもできますが、このショートカットを使用すれば一括で変えられるのでよく使用します。

  • option+1・・・SHUFFLE
  • option+2・・・SLIP
  • option+3・・・SPOT
  • option+4・・・GRID

編集モードの切り替えですが、ファンクションキーを使ったもの(F1、F2、F3、F4)が取り上げられていることが多いですが、個人的にはこのショートカットの方が手元をあまり動かさずに済むのでこちらを使っています!

  • Control+Shift+↑ or ↓・・・クリップゲインの調節
  • Control+Shift+=・・・クリップゲインの表示、非表示
  • Control+Shift+-・・・クリップゲインラインの表示、非表示

クリップゲイン関係のショートカットは手動で作業するよりもショートカットを使った方が圧倒的に早いのでよく使います。

ProToolsには多くのショートカットキーが存在し、今回ご紹介したショートカットキーは、ほんの一部に過ぎません。ショートカットキーは多く知っていて損になることはありませんし、作業スピードは段違いに上がると思います。私自身まだまだ知らないショートカットキーは存在すると思うので日々勉強です。最後まで読んでいただきありがとうございました!是非ご気軽にお問合せお待ちしています。

著者:荒谷莉子(音楽エンジニア)

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