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  • 2021.12.07

Bluetoothシステム導入!『Radial BT Pro V2』~リファレンスとその重要性について

この度、MIT STUDIOにBluetoothシステム『Radial BT Pro V2』を導入しました。これによりリファレンスを簡単にスタジオスピーカーから聴くことができます。今回はその「リファレンス」についてお伝えしていきたいと思います。

リファレンス

『リファレンス』とは『参照』を意味する言葉ですが、スタジオやレコーディング業務においては、下記のようなご要望をいただく際、参考用としてお客様にご用意いただく、あるいは弊社が用意するサンプル素材のことを『リファレンス』といいます。

  • Mixの全体像をこんな感じにしたい。
  • Gtr Soloのリバーブ感をこんな感じにしたい。
  • 部分的なラジオボイスなどエフェクト感の参考として。
  • 複数人数歌唱でこのぐらいのバラけ感、もしくは一体感が欲しい。

など、このような例えが挙げられます。

現場で一緒にいる時などに「こんな感じ」と打ち合わせできることもありますが、ご一緒できないこともあります。その場合はこのようなご要望と一緒に、曲名やYouTubeのURLが送られてくることもあります。

聴いて伝えることの早さ

「こんな感じ」と伝えてもうまく伝わらないことってありますよね。特に音楽的な表現は人によって全然違うので、より難しいと思います。リファレンスを聴くことによってその煩わしさを解消できるならば、こんなにすばらしく話が早いことはないと思います。

Radial BT Pro V2 導入以前の流れ

お客様の「こんな感じにしたい」 → PCやスマホから流す → そのままだと音がわかりずらいのでPCのアウトから変換を繋いでスタジオの卓に立ち上げる

これが意外と手間がかかっていたので、大変だったら聴かなくてもいいかな、というお客様もいらっしゃいました。

「Radial BT Pro V2」の導入後

こんな感じにしたい → PCやスマホを「Radial BT Pro V2」にBluetoothで繋ぐとスタジオスピーカーから音が出る。

導入後はスタジオスピーカーからスムーズに繋げ聴くこと出来るので、やりたいことをよりダイレクトに伝えることができます。

関連リンク:Radial BT-Pro V2(代理店紹介サイト)

基準の音として

私は毎日スタジオで自身のリファレンス曲を聴いています。スピーカーや卓に異常がないかなどのチェックもそうですが、その日の自分の体調によって若干聞こえ方が変わるので、体調の管理にも使っています。「Radial BT Pro V2」を導入してからは、気になった曲があればスピーカーから簡単に音を聴けるためとても重宝しています。

またレコーディングスタジオでも部屋の鳴りや卓の種類、スピーカーやオーディオインターフェイスによって聞こえ方は異なります。リファレンスを聴くことはそのスタジオの音のカラーを確認することにも繋がるので、外のスタジオに行った時は必ずリファレンスを聴いてどういうカラーなのかを確認するようにしています。

みなさまのご要望で導入しました!

いかがだったでしょうか。実はこの「Radial BT Pro V2」ですが、お客様の「こういうことができたらいいな」というご要望があったため、MIT STUDIOのスタッフみんなで考えて今回の導入に至りました。「GENELEC 8341」も同様にお客様からの要望を反映させて、検討・導入致しました。

関連リンク:新規導入!モニタースピーカー『GENELEC 8341』~専用ソフトでスピーカー補正

このような「こういうことができたらいいな」がありましたらお気軽にスタッフまでお問い合わせください!私たちMIT STUDIOのスタッフも日々「プロユーススタジオとしてより良くなるためには」を実現できるように、スタッフ一丸となって頑張ります!

著者:(音楽エンジニア)

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