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  • 2026.06.08

AI時代だからこそ重要なレコーディングエンジニアの役割〜AIには判断できない経験や感性

こんにちは!音楽エンジニアの荒谷です。近年、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが普及し、音楽制作においてもiZotopeやLANDRなどAIを使ったプラグインや、AI作曲サービスが登場しています。

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ボーカルのピッチ補正やノイズ除去、ミックスの自動化など、以前は専門的な知識や経験が必要だった作業もAIによって手軽に始めることができるようになりました。今後もっとAIが進化していけばレコーディングエンジニアは必要なくなるのでは?と思われる方もいるかと思います。

しかし実際の現場では、AIが発達した今だからこそ、エンジニアの役割の重要性を改めて感じる場面が増えています。AIは膨大なデータをもとに分析し、効率的に作業を進めることが得意です。

生成AIで処理できる作業

  • ボーカルのピッチ補正
  • リズムの補正
  • ノイズ除去
  • 音量バランスの自動調整
  • マスタリングの提案

このような作業は、以前に比べて短時間で高い精度を実現できるようになりました。特にデモ音源や、個人制作では、AIツールを活用することで制作のハードルが下がり、多くの人が気軽に音楽制作を楽しめるようになっています。

AIにはできない判断

しかし音楽は単なるデータではありません!同じ歌でも、少し息が混じった声に感情を感じたり、わずかに走ったリズムに勢いを感じたりすることがあります。AIは「正しい音」を判断することは得意ですが、「心地よい音」や、「感情が伝わる音」を判断することはまだ難しい部分があります。

レコーディング現場では、ディレクターや歌唱者ご本人との会話の中で、「今のテイクのほうが感情が乗っている」、「少し荒いけれど、この表現を残したい」、といった判断が日常的に行われています。こうした判断は数値だけでは測れず、経験や感性が大きく関わってきます。

レコーディングエンジニアの仕事は、機材を操作するだけではなく、アーティストやミュージシャン、ディレクターがリラックスして収録できる環境を作ることも大切な役割です。レコーディング中は、

「もう一回いきましょう!」
「今の感じすごく良かったです!」
「少しだけ力を抜いてみましょうか」

と、いった声掛けひとつで、パフォーマンスが大きく変わることがあります。私は特に現場の雰囲気を大切にしたいと考えています。緊張しているアーティストの魅力を引き出し、その人らしいテイクを重ねていくことはAIには難しく、人だからこそできる仕事だと感じています。

AIは今後さらに進化していきます。レコーディングエンジニアの仕事も日々変化し、作業効率はますます向上していくと思います!(実際に私はミックスの時にiZotopeのプラグインをマスタートラックに使用し最終調整していますが自然な使用感でとても便利です)。ですが、音楽を作る目的は、感情を伝えることであると思っています。音楽や歌詞に込められた感情や表現を理解し、アーティストの魅力を最大限に引き出すことは今も人の役割です。

だからこそAI時代になっても「レコーディングエンジニアの価値はなくならない」と考えています。私たちレコーディングエンジニアは、AIを便利なツールとして活用しながら、より良い作品作りをサポートしていきたいです

MIT STUDIOにはSSL4000Gや、昔ながらのアナログ機材、ヴィンテージマイクも多くあります。ご相談、お問合せお待ちしております!

著者:荒谷 莉子(音楽エンジニア)

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