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  • 2025.11.14

Macキーボードのメンテナンス方法~日常機器のメンテナンスで作業パフォーマンスを改善

今回は、MIT STUDIOで使用している「Mac用のキーボードのメンテナンス」をご紹介いたします。スタジオで毎日使用している機材の中には、キーボードやトラックボールなど、PCの周辺機器も含まれます。長い期間使われているキーボードも、なかなかメンテナンスする機会がなく不調がでてきていたので、今回メンテナンスをしていきます。

Macキーボードのメンテナンス

今回メンテナンスするキーボードは、現在純正では販売されていない、有線のMacUSキーボードになります。

不調の確認

不調のチェック

画像のように「↑」ボタンが反応しないことが書かれていますが、他にも反応が悪いキーがないかを調べるためのサイト「keyboard Test」を使用して、キーボードの反応しないキーや、少し反応が悪いキーを確認します。

関連リンク:Keyboard Testサイト

結果は「↑」テープが貼られていた通り反応せず、その他にも「 ‘  ]’ 」キー、「home  page up end page down テンキー8」などが、反応が悪いなどの不具合症状が確認できました。

メンテナンスの手順

  • 症状が見られたキーのキーキャップ外す。
  • 埃やチリなどをブロワーやエアダスターなどで飛ばす。
  • パーツクリーナーなどで接点部分を洗浄する。
  • ブロワーやエアダスターで乾かした後、しばらく置いておく。

乾燥後、キーキャップやキーボード全体をもう一度確認し、残っている汚れや水分がないかをチェックし、完全に乾いていることを確認し、外していたキーキャップを一つずつ丁寧に取り付けていきます。

キーキャップの向きを間違えると打鍵感や反応に影響が出るため、外す前に撮影しておいた写真を参考にしながら慎重に進めます。

作業後の動作確認

取り付けが完了したら、再度「Keyboard Test」サイトを使って、全てのキーが正しく反応するかを確認します。

メンテナンスを行ったキーボード

日常的に使う機材ほど定期的なメンテナンスが重要と認識

今回のメンテナンスでは、ブロワーや洗浄液で埃や皮脂汚れを取り除いたことで、多くのキーが以前より軽快に反応するようになりました。特にテンキーや方向キー周辺は埃が溜まりやすく、反応不良の原因になっていたようです。

ブロワーだけでは取り切れない汚れも、綿棒に少量の無水エタノールを含ませて拭き取ることで改善が見られました。ただし、内部基板やスイッチ部分に液体が入り込むと故障の原因になるため、清掃時はあくまで“少量”を意識し、必要以上に濡らさないことがポイントです。

今回の作業を通じて感じたのは、日常的に使う機材ほど定期的なメンテナンスが重要だということです。キーボードは手に直接触れる機器であり、長時間使用するうちに埃や手汗が内部に入り込み、徐々に動作不良を引き起こします。少なくとも半年に一度は、キーキャップの清掃やブロワーによる埃除去を行うことで、機材の寿命を延ばすことができます。また、使用後に軽くクロスで拭くだけでも汚れの蓄積を防げます。

今回メンテナンスを行った有線Macキーボードは、現在では入手困難なモデルですが、打鍵感や安定性の面で非常に人気が高い機種です。古い機材であっても、適切に手入れをすれば、まだまだ現役で使用することが可能です。

今後も定期的な清掃と点検を続け、常に最良のコンディションで機材を使用できるよう心がけていきたいと思います。音声・BGM・効果音・ナレーションの制作・編集等、MAに関するお問い合わせは、お問合せフォームにて承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

著者:安居翔貴(MAエンジニア)

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