- MIT CREATIVE
- 2025.08.04
ホラーな雰囲気にぴったりな音源「Thrill」をご紹介
MIT CREATIVEでは、TVやラジオCM、ゲーム、遊技機、企業VP(ビデオパッケージ)などの音楽や効果音を制作しています。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。夏といえばホラーの季節でもあり、テレビでもホラー映画や、オカルト番組が放送されているのをよく見かけるイメージです。そういった映像に付けられている音楽や、効果音(SE)を聞くと、怖く不気味なサウンドが雰囲気を引き立てています。
Native Instruments「Thrill」
今回はそんなホラーにぴったりなNative Instrumentsの音源「Thrill」をご紹介します。
関連リンク:Thrill公式サイト
音源から既に怖い音が鳴りそうな雰囲気がありますが、このThrillはメロディを鳴らす音源というよりも、不協和音を鳴らす音源となっていて楽曲の中でのSE的な役割でよく使用しています。
オーケストラ、環境音、独自のインストゥルメント、声、ピッチ付き金属音、シンセドローンなどのハイブリッドサウンドが収録されており、迫力のある複雑なレイヤーを作成できます。全体的に高級感のある音質なので、映像のクオリティに劣らない存在感を出せそうです。
基本的な使い方
中心点がセンターにある状態
中心に点がありますが、これを自由に移動させることにより、2つの構成音のバランス具合を調整して音作りを行うイメージです。

今回は試しにプリセット「Behind You」を使用して、どんな音が鳴るか見てみたいと思います。さきほどの画像では中心に点がありましたが、その場合の音はこちらです。
次に右側に振り切った音はこちら

次に左側に振り切った音はこちら

このように1つのプリセットで、2つのサウンドの組み合わせが読み込まれ、点の位置によって異なるバランスで音が再生されます。このプリセットでは左側はストリングス、右側は金属音と歪んだギターが混ざった音のようです。
上下に動かすと、上の場合ははっきりとしたブライトなサウンド

下の場合は暗く籠ったサウンドになります

いかがでしたでしょうか。
このようなプリセットが687個も収録されており、サウンドの組み合わせを、自分で設定することもできます。私自身、ホラー系のBGM制作では、何度も使用している音源でして、これを楽曲に入れるだけで、怖い雰囲気がプラスできるので、とても便利です。
夏だけでなく、今後ハロウィンなどでも、ホラーな楽曲にスポットライトが当たると考えられますので、ご興味がある方は是非検討してみてください。
MIT CREATIVEでは、WEB・TVCM、そしてゲーム等に使用される、BGMやジングル制作を行っております。「音」にお困りの方はお気軽にご相談・お問合せください。
著者:針生将宏(サウンドクリエイター)