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- 2025.06.16
【STUDIO A】アナログコンソール「SSL ORIGIN」を導入!~モノ16chの特性や機能についてご紹介
MIT STUDIOが2025年6月に東新宿に移転して、初めてのMA BLOGになります!今回は新しくAstに導入したコンソール「SLS(Solid State Logic) ORIGIN」について触れたいと思います。
「Solid State Logic ORIGIN」とは
Solid State Logicより発売されいる、アナログコンソールです。MIT STUDIOでは、モノ16ch+ステレオ8chのコンソールを使用しています。往年の4000シリーズなどを想起させる、サウンドとワークフローを生かした設計となっています。今回はSSL ORIGINの「モノ16ch」の特性について、ご紹介いたします。

【モノ16ch】主な機能・特性について
1.PureDrive™マイクプリアンプ

全く新しい設計のマイクプリアンプが搭載されています。現代のFET(電界効果トランジスタ)デバイスを元にした、新しいディスクリート・トランジスタマイクプリになっています。
非常にクリーンで、ノイズレベルが低いプリアンプは、Pureモードでは速いレスポンスと、高い解像度を実現します。またDriveスイッチを押すことで、Drive回路が挿入され、ゲインに反応してノンリニアな倍音歪みを付加することができるようになっています。
こちらのマイクプリアンプは、SSLのマイクプリデザインを引き継ぎつつ、ゲインの変化に合わせて温かさや豊かな倍音を付加するなど、サウンドキャラクターを自在に可変できる機能を持っています。
2.E-Series ‘242’ EQ

SSL Eシリーズ ‘242’ EQは、SSLのSL4000シリーズにおける最も広く知られているEQですが、ORIGINにも同様にチャンネルEQ(イコライザー)として搭載されています。
ORIGINのチャンネル全てに装備された、4バンドパラメトリックEQは、バンドごとに可変カットとブーストを搭載。HF(High Frequency)とLF(Low Frequency)バンドはBellスイッチによりシェルビングカーブとベルカーブとを切り替え可能。また、HMF(High Mid Frequency)とLMF(Low Mid Frequency)にはゲインと周波数の可変に加え、独立したQコントロールによりベルカーブのバンド幅を調整も可能。さらに個別に調整できるHPF(High Pass Filter)を装備したEQになります。
3.0dBスイッチを搭載

SL4000シリーズや、SL9000シリーズと同様に、ラージフェーダとスモールフェーダが搭載されていますが、そこにプラスして0dBスイッチが搭載されました。こちらの機能は各ラージフェーダと、スモールフェーダ横についている、0dBスイッチを押すとで物理的なフェーダ操作をすることなく、0dBで音声を通過させることが可能です。以上が1ch〜16chまでの共通する機能になります。
いかがだったでしょうか?今回はモノ16ch部の説明をさせていただきました。今までのSSLの特性を引き継いでいるものや、新たに導入された機能などが満載でした!今後、センターセクションの解説をさせていただければと思います。こちらも今までとは違う特徴を持った機能が満載なので、今後のブログを是非見ていただければと思います!