- STUDIO
- 2025.06.04
【MIT STUDIO移転日誌】三田から東新宿へ~新スタジオは「より良く」をモットーに
半袖か薄手の長袖か・・・毎朝忙しい朝の貴重な時間を奪われながら迷い、外に出て「今日はもっと薄着で良かったかも!」と、2択を外し続ける日々を過ごしております。
移転発表から半年~35年以上続くスタジオの断捨離
「MIT STUDIO移転します!」と、お知らせを出し始めてから早半年以上。遂に先日、私が生まれる前より営業を続けていた三田のスタジオとお別れをしてまいりました。今回は引っ越し作業の(私が知りえる限りの)一部始終を書いてみようと思います。まず何よりも大変だったのは、「断捨離」。何を当たり前なことと思われるかもしれませんが、30年以上続いた会社の「断捨離」。一筋縄ではいきません。
まずMIT STUDIOはありがたいことに、本格引っ越し日のギリギリまでお客様にご利用いただけたこともあり、荷物を運び出す2日前くらいまで、一見いつもと変わらない箇所だらけでした。もちろん少しずつ物を減らしてはいたのですが・・・。
いよいよ来週は引っ越し!となってから私は気付きます。自分のデスクが全く片付いていないことに。このタイミングで私はやっと引っ越しモードに入ります。自分の私物や会社の備品、溜まった文房具の仕分けなどを進めるうちに、私のデスクの最下層の引き出しに、手を付けないといけないタイミングになりました。そこは私のデスクにありながら共有部分になっており、様々な会議の議事録やその他書類(取り扱い説明書・保証書等)が保管されていました。
それを仕分けながら、私が中高生だった頃の会議の記録等も出てきました。当時は手書きだったようで、ノートいっぱいに議事録が書いてありました。それを見ながら、こんなに長い間それぞれの時代に熱意を持って「MIT STUDIOと向き合ってきた人がいるのか」と再認識するのと同時に、たまたまレコーディングスタジオの移転という、生涯スタジオに勤めていて、体験するかしないかの確率の一大事を体験することになりましたが、今居る私たちがより熱意を持って、MIT STUDIOと向き合っていくべきタイミングなのだなと実感しました。
エンジニアチームも大変だったようで、無数にある機材の中「どれを何個新スタジオに持っていって、どの機材を廃棄するか」などの仕分けを、丁寧に機材の状態を確認しながら進めなくてはならず、あちらこちらで機材を抱えスタジオと機材庫を行き来するエンジニアチームが見受けられました。
いよいよ次の日に荷物の運び出しを控えた時、夕方過ぎたあたりから、スタジオ部全員がバタバタし始めます。後は段ボールに入れるだけだと思っていた荷物類が、後から後から「これどうするって言ってたっけ?」「これ要る?要らない?」と判別に迷う荷物が見つかり、16時近くになるとひっきりなしに人が行きかい、荷物を詰めた段ボールでオフィスは溢れかえっておりました。それでも、段々物が無くなっていくオフィスを見て、この空間こんなにスペースがあったのか・・・と、私はひっそり驚いておりました。
MIT STUDIOが多くの人に愛していただいていたことを改めて実感
エンジニアとも話し合いながら、荷物整理に何とか区切りをつけたタイミングで、その日主に作業していた若手エンジニア達とブッキングが全員集まりました。このメンバー全員で集まって何か一つのことを成すタイミングが業務上少ないので、コミュニケーションを深めるタイミングにはなったのではないかと思っております。
スタジオの引っ越しという一大イベントのおかげもあり、この半年間を通して、改めてMIT STUDIOが多くの人に、愛していただいていたことを実感する場面が多くありました。三田のスタジオで培ってきた技術やお客様への向き合い方を取り溢すことなく、全て新スタジオへ持っていきつつ、東新宿の新スタジオは「より良く」をモットーにしていかなければと、気を引き締めました。
いよいよ、荷物の運び出しの日。作業開始時間の1時間前にスタジオ部のスタッフが集まり第1スタジオで最後の記念写真を撮りました。ちなみに、私はこの写真に写っておりません。前日の荷造りで全てを燃やし尽くした私は、その日の深夜に高熱を出しまして、無事次の日はうなされておりました。
ここまでお読みくださった皆様の中にも、東新宿の新スタジオが気になる方いらっしゃいましたら、内覧会も予定しておりますので、お問合せフォームからご連絡ください。皆様、お体にはご自愛くださいませ!

著者:結城ひなた(営業)