- STUDIO
- 2025.05.15
【Pro Tools Tips】MAエンジニア御用達の整音作業用プラグイン5種をご紹介
今回はMIT STUDIOのナレーション収録の際、収録後の整音作業などでMAエンジニアがよく使っている、基礎的なプラグインをご紹介したいと思います(今回、ご紹介するのは全てPro Tools内での作業となります)。
ProExpander

こちらはヒスノイズ(台詞の後ろになっている部屋鳴り)を、除去するためのプラグインです。台詞を再生しながら、消したい範囲を調整していきます。
Lowcutもかけられるので、だいたい60~80kHzをcutしております(声の領域によって値を変えます。)プラグインをかける際は、息などに影響が出ない丁度良い塩梅で、なるべくヒスノイズを軽減できるよう値を調整していきます。
RX Special DeNoise

こちらもヒスノイズを除去するための、プラグインです。こちらは収録しているオーディオファイルの中の、部屋鳴りだけの部分を選択し、左上のLernを押して、ノイズ部分を認識させます。renderを押すと、選択部分のプラグインがかかっているトラックの部屋鳴り部分の音だけを、軽減してくれます。
ProCompressor

収録の際にコンプをかけて録音してはいるのですが、もう少し圧がほしかったり、全体バランスを調整したい時などにかけます。特にMIX作業時などのNA整音の際に、後ろのBGMとのバランスを考え、こちらのプラグインをかけてMIXする事が多いです。
EQ3 7Band

音、声の高低域の声成分バランスを調整するプラグインになります。左側が音の低い成分のバランスで、右側にいくにつれ高い成分のバランスになってきます。軸を上に持ち上げると選択されている成分の音が大きくなり、下に下げると音が抑えられます。音を聞きながら気持ちの良い所で、全体の音質のバランスをとっていきます。
Fab Filter Pro Q3

こちらも音、声の高低域の声成分バランスを調整する、プラグインになります。MIT STUDIOのMAエンジニアがよく使っている、EQプラグインになります。このプラグインのいい所は、音を流しながら、その音の音域成分が表示される事です。

どこの音域がどれくらい出ているのか、出過ぎている音域や足りない音域などが一目でわかるので、調整しやすくより円滑に作業が進められます。
いかがでしたでしょうか。今回紹介させていただいたプラグインは、基礎的なごく一部のプラグインになります。MIT STUDIOでは台詞の音圧調整などもしており、今回紹介したプラグイン以外にも、たくさんのプラグインを使用し、より良い音作りに励んでおります。
これからも音を突き詰め、よりお客様にご満足頂ける作業をしていきたいと思っております。今後ともMITスタジオをよろしくお願いいたします。ぜひお問合せお待ちしております。