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  • 2024.01.11

真空管マイク『GA ELA M 251E』~レコーディング使用時の印象や感想をご紹介

今回は、以前ブログでご紹介した、新規導入したマイク『GA ELA M 251E』について、書かせていただきます。2023年10月末に導入してから、多くのプログラムで使用した印象や、お客様からいただいた感想などをご紹介します!仕様については、過去の記事で細かく紹介されていますので、ぜひこちらをご参照ください。

関連リンク:【新規導入】真空管マイクGolden Age Project『GA ELA M 251E』

一番多かった第一印象「音の存在感」

アシスタントエンジニアとしてプログラムについた際に、エンジニアさんが使われていた、このマイク(GA ELA M 251E)の音を聞き、マイクに抱いた印象が、「音の存在感」「中域の密度」「音の説得力」の3点が大きかったです。そのレコーディングの際、聞いたのはサックスだったのですが、繊細なニュアンスを余すことなく拾いつつ、誇張しているわけでは無いのに圧倒的な存在感がある、一瞬で曲に彩りを与えてくれたように感じました。

その後デモ機をお借りし、MIT STUDIO導入後も歌収録など、色々と使う中でも、上記の印象が変わることはありませんでした。新しいヴォーカル収録の選択肢の1つとして導入し、現在でもヴォーカル収録での出番が一番多いこのマイクですが、初めて音を聞いた方々には「音の存在感」、「中域の密度」大きくこの2点でとても良い評価をいただけてる印象です。

ヴォーカル収録における本マイクの立ち位置

今まで『SONY C-800G』や『NEUMANN M149』の2つのマイクをメインとして使い分ける事が多かったのですが、『GA ELA M 251E』が加わったことにより、さらに幅広く対応できるようになりました。

いつも『SONY C-800G』を使うお客様にご提案したところ、アーティストご本人からは「歌いやすい」、ディレクターの方からは「歌の芯に部分がグッと前に出てくることにより判断がしやすい」と言っていただく機会がとても多かったです。

もちろん、他のマイクにも良い点がたくさんあり使い分けていますが、ここまでお客様に良い印象を持っていただけるマイクが選択肢に増えたのは、プロレコーディングスタジオにとってかなりプラスになったと思います。

楽器収録における使用感

導入して数か月という事もあり、まだあまり多くの楽器では試せていませんが、現状サックス、ストリングス、アコースティックギター、ピアノなどを収録しました。楽器の収録の際も、上記で書いた通りの印象は変わらず、密度が高く存在感のある録り音になる事が多かったです。特にサックス、アコギに関しては抜群に良く聞こえ、ソロを担当する際の輝きはより増している気がします。

今後は機会があれば、ストリングスのオフマイク(なるべく高い高さで)や、ドラムのキット付近の位置などで、収録を試してみたいと考えています。

さらに幅が広がったMIT STUDIOの機材を是非お試しください!

MITSTUDIOでは、今回紹介したマイクはもちろん、ヴィンテージ機材などを多く取り扱っております。楽曲や楽器に合った機材をご提案、ご提供できますので、お気軽にご相談・お問合せください!

著者:小島悠輔(音楽エンジニア)

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