- STUDIO
- 2022.02.25
イベントDVDの『オーディオコメンタリー』収録~マスクをつけたままの収録にも対応
弊社MIT STUDIOで、「MA、ナレーション収録ができる」と言っても、その種類はたくさんあります。ラジオCM、ラジオ番組、企業VP、ゲーム、ドラマCD、オーディオコメンタリーなど。今回はその中から『オーディオコメンタリー』の収録についてお話しいたします。
オーディオコメンタリーとは?
「オーディオコメンタリー」とはTVアニメやイベントのDVD、Blu-rayの副音声や実況のことです。収録方法は映像をスタジオブースのモニターに出しつつ、出演している方などが当時の映像を振り返りながら、収録を行っていきます。もちろんDVDの本編だけでも楽しめると思いますが、当時の裏話などが聞けたりするので、作品がさらに楽しめるようになるのが、オーディオコメンタリーなのかな〜と思っております。
先日もイベントDVDのオーディオコメンタリー収録を行いました。その時の収録は、複数人(4人)いたため、新型コロナウィルス感染予防対策として、マスクはつけたままで収録を行いました!「マスクをしたまま収録して良いの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、先日の収録では、現場スタッフの皆さんで話し合い決めました。もちろん、マスク有り音声を確認していただいた上で、収録を行なっております。気になる部分は後ほどEQ(イコライザー)で処理をしていきます。
収録の流れ~現場に合わせて臨機応変に対応
使用機材
- マイク:NEUMANN 87ai
- ノイズ処理:izotope RX8
進行のために大まかな台本はありますが、ほとんどが映像を見ながら演者さんのフリートークで進んでいきました。収録方法としてマイクは人数分、Protools内は個別トラックに分けていきます。

オーディオコメンタリーの収録はほとんどが一発収録ですが、中には使えないお話をしてしまうこともあるかと思います(※まだ発表前のことや未公開のこともなど)。収録してはいけない音声はTVなどでもよく使われている『ピー』という信号やSEを入れて、何を言ったか分からないようにすることなども可能です。もちろん編集でカットすることもOK!

このように収録後に編集を行い、仕上げていきます。ぼそっと呟いた音声も聞こえるようにレベル調整を行い、ノイズ(物音)なども処理していきます。
録音スタジオのウィルス感染予防対策
今回は複数人収録だったため、念のためマスクをつけたままで収録を行いましたが、全ての現場でマスクをつけて収録しているわけではありません!音声の使われる用途、その時の状況によって対応は変わります。
コロナ禍以前と同じように収録を進めるには、スタジオも新型コロナウィルス感染予防対策をしていかなくてはなりません。特に収録のブース内は役者さんがマスクを外して大声を出していますので、役者さんが入れ替わりの時は消毒や換気は怠りません!もちろんスタッフさんがいるコントロールルームも!安全にスタジオを使用していただけるために、レンタルスタジオとして尽力いたします。
もし『オーディオコメンタリー』の収録をご検討していたり、不安点・不明点などございましたら、MIT STUDIOまでご相談・お問合せください。少しでも参考になったら嬉しいです。
著者:MAエンジニア