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  • 2021.11.11

レコーディングスタジオ御用達モニターヘッドホン『SONY MDR-CD900ST』のメンテナンス

今回はプロユースのスタジオでは必ずと言っていいほど利用しているヘッドホン、SONY「 MDR-CD900ST」のメンテナンスをご紹介していきます。

モニターヘッドホン「SONY MDR-CD900ST」

関連リンク:ソニー・ミュージックソリューションズ「モニターヘッドホンMDR-CD900ST」紹介サイト

MDR-CD900STの使用頻度は、毎日使用している程、 利用率が高く、長い期間使っているのでメンテナンスが必要になることも、比較的多いかと思われます。スタジオ内の同じ MDR-CD900ST に比べて音量が小さい、そもそも音が出ていない、位相が悪い、一定の音域が聞こえない等様々な違和感・問題がありますが、それらを感じたら早急にヘッドホンの状態を確認してみる必要があります。

ヘッドホンSONY「 MDR-CD900ST」メンテナンス流れ

不具合部分の確認

今回メンテナンスするヘッドホンは、主にOK出しやノイズカット等のEDIT作業に使用しているヘッドホンで、ジャックを挿し込む際にノイズが出ていました。加えてジャック部分に触れたり、回すとノイズが発生する症状がありましたので、まずはジャック側に原因がないかを疑って、ジャック側のハンダの接合状態などを確認してみます。

修理方法

経年劣化によってハンダの状態が悪くなったり、ケーブルの先が千切れかけていたりといった場合があります。その場合、一度ハンダを溶かして、再度新しいハンダに付け替えたり、ケーブル側を整えるために少し切って付け直してみたりと、比較的簡単な処置を必要に応じて確認していきます。剥き出しになっている部分全体を捻って一本の状態にし、ハンダでコーティングしてあげて、その後にハンダ付けしてあげると安定してハンダ付けしやすい、尚且つ後々外れにくく、ケーブルの毛羽立ちもないのでお薦めです。

動作確認

予測した不具合の修理作業が終わったら、動作確認を行います。信号をLRそれぞれに流したり、リファレンスを流して他のヘッドホンと比べてみたりといった確認作業をしていきます。そして問題だった挿し込む際と、ジャックを回した時に発生していたノイズですが、改善し聞こえなくなりました。これで不具合が解決できたことが確認できました。その結果、今回の不具合は予測したとおり、ジャック側のハンダが外れかけていたことが原因だと分かりました。

ですがジャック側ではなく、ユニット側のハンダに問題があったり、中のケーブルが断線しかけていてノイズが発生していた場合も考えられます。どこに問題があるかを検証、突き止めるトラブルシューティングをして、必要に応じて部品交換を行うことがあります。その際にはまた別の記事でご紹介したいと思います。

MIT STUDIOではお客様に気持ちよくご利用いただけるよう、機材の定期的なメンテナンスを行なっております。是非、お気軽にお問合せください。

著者:安居翔貴(MAエンジニア)

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