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  • 2019.12.03

ゲーム音声収録で使われるヘッドホンの種類と使用割合について

MIT STUDIOは、楽器やヴォーカルのレコーディング、様々なナレーション収録などでレンタルいただけるプロレコーディングスタジオです。毎日様々な案件にご利用いただいていますが、今回は、ナレーション収録の際に使用するヘッドホンにフォーカスを当ててお話いたします。

ナレーション収録時のヘッドホンについて

MIT STUDIOで最近多いナレーション収録案件は、「ゲーム音声収録」です。その際に使用する「ヘッドホン」 は、役者さんによって使用するヘッドホンが違うことも多々あります。現場ヘッドホンの役割とは…

  • ブース内の役者さんと、コントロールルームにいるディレクターさん(音響監督さん)とのやりとりを行う「トークバック」
  • 役者さんが自分の声or他の役者さんの声を聴く「返し」

「返しor送り」など、人によって言い方が違いますが、意味は同じです。これらを聞くためにヘッドホンを使用しています。収録時に役者さんからは「返しはどこから出ますか?(ヘッドホンからスピーカーから?)」という質問をよくいただきます。

ブース内のスピーカーからトークバックが聴こえるなら、ヘッドホンはいらないというパターンが多いです。役者さんによっては自分の声を聴くために、ヘッドホンを使用される方もいらっしゃいます。

そこで、役者さんが実際どんなヘッドホンを使用して収録されているのか、MIT STUDIOに勤務し始めて7年ほど経ちますが、私の経験上の独断と偏見で、使用しているヘッドホン・使用割合をご紹介いたします!

※あくまで、MIT STUDIO内でのことになりますので、何卒ご了承ください。

ヘッドホンの使用割合について

MIT STUDIOの3stと5stのゲーム案件での割合をご紹介します。

片耳ヘッドホン(3st/5st常備):50%

WORK:Users:kaoruhayashi:Downloads:2019-11-23-19-47-36:①.JPG
ASHIDAVOX MT-3

圧迫感なく使用できます。(生声と返しを両方聴けます。)通常ゲーム収録でご用意しているのはこのヘッドホンになります。

両耳ヘッドホン:5%

WORK:Users:kaoruhayashi:Downloads:2019-11-23-19-47-36:②.JPG
SONY MDR-CD900 (スタジオには必ずあるヘッドホンですね)

片耳を外される方もいらっしゃいますが、ヘッドホンからの音が漏れてしまい収録音声に入ってしまうこともあるので、その場合は役者さんにお話しさせていただくこともあります。

片耳イヤホン:5%

WORK:Users:kaoruhayashi:Downloads:2019-11-23-19-47-36:③.JPG
EARSTICK  ES-240

長時間の収録でヘッドホンをすると疲れてしまうため、片耳がイヤホン(軽いから)を選択される方もいらっしゃいます。片耳イヤホンが常備しているのを知らない方も多いと思うので、もし使用されたい方はスタッフにお申し付けください。

持ち込み:10%

ご自分のイヤホン・ヘッドホンの方が聞きやすいということで、お持込される役者さんもいらっしゃいます。スタジオにはジャックは、ミニと標準(フォン)、変換もご用意ありますので、スタッフにお申し付けください。

耳なし:35%

自分の声の返りは聞かない、生声を聞きたいという方 (ブース内にTB用のスピーカーがある場合に限ります) です。

今回は、プロの方が使用しているヘッドホンをご紹介致しました。ヘッドホンの使用方法、目的、役割は役者さんごとに違います。皆様のご希望に答え、気持ちよく利用していただけるように、MIT STUDIOは、小さいことでもスムーズな現場・環境を目指しております。気になることなどございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

著者:林 かほる(MAエンジニア)

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