- STUDIO
- 2021.04.19
MIT STUDIOに設置されているパッチ盤の構成について
今回は、MIT STUDIOの第1スタジオ~第5スタジオまで、各スタジオそれぞれに設置されている、パッチ盤についてご紹介します。
電子機器間のケーブル接続を容易にする『パッチ盤』
コネクタのジャックを多数配置して、電子機器間のケーブル接続を容易にするパネル(ボード)の事です。パッチ盤にケーブルを差すだけで機器同士を容易に繋ぐことができ、MIT STUDIOには、スタジオごとにそれぞれ異なるパッチ盤を設置しております。
ナレーション収録の際にマイクからアウトプットの機器などに繋ぐ際も、パッチ盤上でケーブルを差してコンプ等のの機器に繋げたり、役者さん(キューボックス)への音の送りなども、パッチで設定することができ、波形合わせの案件で役立っております。
第1スタジオのパッチ盤
第1スタジオはレコーディングをすることが多いので、パッチ盤自体も大きく、たくさんの回線が出ています。ブースが広く、マイクを立てる本数も基本多いため、ブースのマイクポケットから卓に立ち上げる際にとても便利です。また、第1スタジオは卓も広く、レコーディングで使うチャンネルもかなり多いですが、パッチ盤があることで、マイクポケット※から任意のチャンネルへ、自由且つ簡単に音を立ち上げることも容易になります。
※『マイクポケット』とは録音ブース内に設置されているマイクとバッチを繋げるためのポケットで、マイクからケーブルでポケットに繋げることにより、マイクポケット→パッチ盤→卓とケーブルで繋ぐことができるようになります。
第2スタジオのパッチ盤
第2スタジオもレコーディングが多いため、パッチ盤の作りも第1スタジオとほとんど同じ構造となっていますが、マイクポケットなどが第1スタジオよりも少ないため、パッチ盤は第1スタジオより少し小さい作りになっています。
第3スタジオのパッチ盤
第1、第2スタジオより少し小さめのパッチ盤です。第1、第2スタジオも同様ですが、どの機器とつながっているのかなどジャックの上のメモで一目で分かるようになっております。
第5スタジオのパッチ盤
MIT STUDIOの全スタジオの中で最も小さいパッチ盤です。第5スタジオは主にナレーション収録などの作業が多く、マイクポケットも卓のチャンネルも第1、第2スタジオよりも少なくシンプルです。
MIT STUDIOでは、どのような案件に対しても、より効率的に行える作業を心がけております。これからも、よりお客様からのご要望に応えていけるよう精進していきたいと思っております。今後もMIT STUDIOを宜しくお願いいたします。お問い合わせお待ちしております。
著者:根津菜緒子(MAエンジニア)