- MIT CREATIVE
- 2020.10.12
フィールドレコーダー『ZOOM F8n』~特徴やおすすめの機能を紹介
MIT STUDIOでは、外録(外部録音)を行う際、ZOOMのF8nを使用して収録しております。今回はZOOMのF8nを紹介していきます。
ZOOM F8n
非常にコンパクトで多機能なフィールドレコーダー(外部録音機材)です。F8nの前はROLANDのR44を使用しておりましたが買い替えました。マイクプリ(マイクロフォン・プリアンプリファイアー)が素晴らしく低ノイズなため重宝しております。INPUTは8ch(XLR/TRSコンボコネクタ)OUTPUTは2系統(XLRミニジャック、ステレオミニ)
ZOOM F8nの特長
記録メディアはSDカード。スロットが2つあります。以前、収録後に録音されているはずの音源がSDカードの故障でデータが残っていないということがありました。このF8nは2枚入れて同時に記録させることができるのでバックアップとして使えるので非常に安心です。
F8nのひとつの武器であるAdvancedリミッターという機能があり、ピークレベルを先読みして信号を抑えるというものなのですが、レベルが大きすぎて音割れしてしまうのを予見してくれます。レベルが大きい音がくるぞ→こちらでレベル抑えておきますね的な感じで内部処理してくれます。
更に私の場合、Dual Chanynel Recという機能を使います。簡単にいうと異なる入力レベルで同時に録音ができる機能です。1つは、なるべくピークが付くギリギリで録り、もう一つは入力レベルを下げて録るようにしてます。例えピークを超えて音が割れてしまった場合でも、入力レベルを下げたもうひとつのデータから引っ張ってきて使用することができます。
もうひとつの武器がZOOMオートミックス機能で、複数人で行う会議や収録の際、発言してないマイク入力を自動でレベルを下げてくれます。発言者の数に依存せずにバックグラウンドノイズを一定レベルに抑え、ハウリングを抑制することができます。
最近では、リモート会議を行う際、この機能を利用してスムーズに行うことができました。またF8nはオーディオインターフェイスの代わりにもなりますので、PC一台あれば簡単に複数人リモート会議が行えるのも魅力です。
さらに今後挑戦したいことでもあるんですが、アンビソニックモードというのがあり「AMBEO VR MIC」や「H3-VR」のようなVRマイクでのアンビソニックス録音(360度全方位録音)ができます。野外でフィールドレコーディングをしてみたくなりますね。AmbisonicフォーマットAからフォーマットBへのデコード、ゲインや設定のリンク機能、レベルメーター画面のカスタマイズにも対応しています。
細かいところですが、ACアダプタでの電源供給はあり、さらに単3電池、外部DC電源でも駆動できるので小回りが効くところもいいですね。
更に詳しい情報が知りたい方やスペックが気になる方はZOOMのHPでチェックしてみてください。
関連リンク:公式ホームページ ZOOM F8n