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- 2020.05.14
エンジニア用と役者用で異なるレコーディング時の『台本置き』について
今回は普段ナレーション収録の際などで使われている「台本置き」についてご説明いたします。MIT STUDIOではエンジニアやアシスタント、役者用の台本置きをそれぞれ用意しております。
台本置きとは
台本置きとは、その名の通りナレーション録りで使われる原稿を置く台の事です。MIT STUDIOで普段 使用している台本置きはこちらです。
台本置きの利点
エンジニアの台本置き
- 台が透明になっているので、卓の上に置いても卓が隠れず、ボタンが押されているかなど、チェックしやすい。
- ほどよい大きさ(A4見開きサイズ)なので原稿が縦書きでも横書きでも活用できる。
役者の台本置き
- 台の分、高さが出るので下を向かずに台詞を喋ることができる。
- 斜めになっているので、原稿が見やすい。
- 滑り止めが付いているので、台本が落ちない。
役者が下を向かずに台詞を読めるということはマイクから声が外れないので、エンジニア視点から見ても、とても大きな利点となります。
エンジニア用台本置き~収録環境に配慮した設計
エンジニアが使っている台本置きは手作りなので様々な工夫が凝らされております。この手作り台本置きが作られたのは10年以上も前との事です。
このように下の部分が引っかかるようになっているのでここにペンを置くことができます。エンジニアは収録中、原稿に書き込むことが多いので録音中に置いたペンを落とすことを防げる仕様となっております。
また、台の足の部分にはテーブルや卓を傷つけないように柔らかいゴムが付いています。滑り止めにもなるので、台が動くことを防ぎ、なるべく音がでないようになっています。エンジニアが使っている台本置きは非常に実用性もあり、使い勝手が良いので、役者さん自身からどこで売っているのか聞かれる事も…。
役者用台本置き
右上にくぼみがあるのですが、ここには、鉛筆やペンなどが置けるようになっています。 エンジニア台本置き同様下にでっぱりがあるので、しっかり原稿を支えることができます。昔、台本置きだけでは高さが足りない役者さんは、スタジオに置いてあったタウンページを台にして収録していたことも…。
MIT STUDIOでご用意している台本置きの構造には様々な理由があり、しっかり実用性も兼ねているので、収録の際にとても役に立ちます。今回 台本置きについて紹介してきましたが、少しでも効率的な収録ができるように日々考え、実行しております。
ナレーション収録などでお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
著者:根津菜緒子(MAエンジニア)