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  • トゥー・スリー・プロジェクト
  • 2025.09.03

ラジオCM収録事例@STUDIO A~「立ち」と「座り」を組合せた収録セッティング

MIT STUDIOでは、作品の内容や出演者のご要望に合わせて、柔軟なセッティングをご用意しています。今回は、音声収録における「立ち」と「座り」を組み合わせた収録事例をご紹介いたします。

「立ち」と「座り」の音声収録~それぞれのメリット

声の表現は、マイクや機材の設定だけでなく、演者がどのような姿勢で演じるかによっても大きく変わります。

「立って演じる」と、自然と呼吸が深くなり、声量や張りが出やすくなります。また、体の動きを使いやすいため、感情の起伏や臨場感を声に乗せやすいというメリットがあります。

一方で、「座って収録」する場合は、長時間にわたっても安定したパフォーマンスを保ちやすく、落ち着いたトーンで、淡々と進めるナレーションや説明的なパートに適しています。

STUDIO AにおけるラジオCM収録事例

実際に先日、STUDIO Aで行ったラジオCMの収録では、セリフを担当する2名を立ちのセッティングに、締めのナレーターを座りのセッティングに分けて同時に収録しました。セリフの掛け合いには、立ちならではの勢いとテンポ感を生かしつつ、ナレーションは座りで安定感を持たせる。両者のバランスを取ることで、作品全体がより自然で聞きやすく仕上がりました。STUDIO Aの広いブースだからこそできたセッティングです。

「立ち」と「座り」の同時セッティング
座りのセッティング
立ちのセッティング

同じブース内で立ちと座りを組み合わせる場合、マイクの位置関係や収音バランスが重要になります。MIT STUDIOでは、演者同士の視線や距離感を考慮しながら、自然な掛け合いができるように、配置を工夫しています。

立ち位置と座り位置の高さの差に応じてマイクスタンドを調整したり、ポップガードや反響の具合を確認しながら最適な環境を整えます。そのため、立ちと座りを混在させても、音質や演技の一体感を損なうことなく収録が可能です。

また、収録前の段階で「立ちと座りをどう組み合わせるべきか分からない」というケースも少なくありません。そうした場合も、シナリオや演出の意図を伺いながら、最適なセッティングをご提案いたします。

収録の目的が「掛け合いの勢いを重視したい」のか、それとも「落ち着いたナレーションを中心にしたい」のかによっても、最適解は変わりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

より良いレコーディング方法を追求します

MIT STUDIOでは、プロユースのレコーディングスタジオとして「声をどう録るか」を常に大切にしています。マイクや機材の選定はもちろん、演者の姿勢や表現スタイルにまで目を配り、最適な環境を整えることで、作品にふさわしい音を実現します。「立ち」と「座り」を組み合わせた収録もその一例であり、演技やナレーションの特性を最大限に生かす方法のひとつです。

今後も、ラジオCM、ナレーション、ドラマCD、ゲーム収録など、さまざまなコンテンツに合わせて柔軟な対応を行ってまいります。どうぞお気軽にご相談・お問合せください。

著者:齋藤 亮(制作)

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