- STUDIO
- 2025.02.17
M4 MacMini導入〜処理速度と編集速度が向上
2025年も2月となり、月日の移り変わりの速さに驚いております。本年も自己研鑽に励み、前年よりも更なる成長を目指していきたい所存でございます。今回は、業務上のメインPCであるMacのリプレイスと、それに伴う処理速度、編集速度の向上についてお話します。
M4(Apple Silicon) MacMiniへリプレイス
MIT STUDIO入社時から2024年11月末までは、下図のようにIntel Mac(MacBook Pro 13-inch 2020)で日々の業務を行っておりました。

MacBook Pro 13-inch 2020スペック
- プロセッサ:4コア Intel core i5
- メモリ:16GB LPDDR4X
- ストレージ:500GB
日々の業務を行っていく中で、1つ1つの作業処理の重さや、電源周りの不調が目立ち、業務が円滑に進まない事も多々ございました。また対処を行っても再発の頻度が高く、経年劣化も考慮した結果、今回M4 MacMiniの導入に至りました。


M4 MacMiniスペック
- プロセッサ:Apple M4 10コア
- メモリ:24GB LPDDR5
- ストレージ:1TB
ノート型PCから、デスクトップ型PCに変わったことで、以前の編集環境のようなデュアルディスプレイでは無くなりましたが、それ以上に処理速度の向上と、不具合の改善の方がメリットが大きく、日々の業務に貢献できると思いました。
移行後の実際の処理速度の体感と編集速度の向上について
諸々とデータ移行作業が完了し、実際に業務を行ってみた所、想像以上にメリットを感じる事ができました。まず日々のノイズ除去で使用する「iZotope RX 」の動作ですが、以前のIntel Macの時と比べて格段と速く感じました。RX起動時の体感ですが、Intel Macでは3秒掛かりましたが、M4 MacMiniでは1秒で起動が完了しました。
この時点で体感できる差はあったのですが、実際に編集する音声をRXに取り込んで編集を進めてみると、シャトルやトラックボールに割り当てた波形の拡大や縮小、De-click、Gainなどの処理がIntel Macでは若干重く感じましたが、M4 MacMiniでは滞ること無くスムーズに動いているのを感じる事ができました。
また、数多くある案件の編集作業をより高速化するため、Batch Processor(複数のファイルを一度に処理できる機能)をある程度施したうえで本編集作業に入る事もあり、その際のバッチ処理速度も向上しておりました。

Intel MacとM4 MacMiniの両方で、10秒尺の音声ファイル×20ファイルに、同じバッチ処理を実行した際、処理時に表示されるプログレスバーの進行スピードとプロセス完了後の時間に明らかな差があり、Intel Macでは16秒でプロセスが完了しましたが、M4 MacMiniでは10秒でプロセスが完了しました。
この処理速度のおかげで、バッチ処理後にすぐに本編集作業に取り掛かる事ができ、よりスピードとクオリティを意識した編集を行えるようになりました。その他にも基本的なFinderの操作、ファイル読み書きや、コピーの速度も向上しており、今まで時間が掛かっていた部分の短縮化を図る事が出来ました。
弊社エディター全員がAppleSilicon Macへの移行を完了し生産性が向上
2025年現在、エディターは5名在籍しており、全員がIntel MacからAppleSilicon Macへの移行が完了しています。その結果、個々の編集スピードや、クオリティの向上は勿論、エディターチーム全体としても生産性を上げる事ができました。
2025年夏頃にはスタジオ移転も控えており、今回のリプレイスも含めて、これまでとは違った「新環境」に胸を膨らませています。MIT STUDIOでは、経験豊富なスタッフが数々の作品制作に携わっております。お困りやご相談の際には、お気軽にご相談・お問合せください。
著者:養父法昌(エディター)