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  • 2025.02.05

レコーディング後に行うヴォーカルエディットについて~タイミング調整・ピッチ修正など

新米音楽エンジニアの谷口です。2024年9月に入社し、半年が経過しよとしています。最近では一人で行える作業が増え、先輩方に任せていただける業務も増えてきました。そん中、現在私が励んでいる作業についてお話させて頂きます。

ヴォーカルエディットとは?

楽曲を作る上で、レコーディングの後に行う作業が「Edits」、「Mix」、「Mastering」の3つの作業です。現在、その中の「Edits」を習得すべく研修に励んでいます。「Edits」とは簡単にいえば音の編集をすることで、Edits作業の中でも今回は一番多い「ヴォーカルのEdits」についてご紹介していきます。

ヴォーカルの波形

インスト曲にヴォーカルのタイミングを合わせる作業

主にインスト曲に対して、ヴォーカルのタイミングを合わせます。この時、音の波形を切りはりし、その音を綺麗に繋いでいき、より心地よくヴォーカルが聞こえるようにしていきます。言葉で説明するとイメージがつきにくいかもしれませんが、これがまた根気のいる作業で1拍にも満たない音の変化に耳を凝らして、Edits前よりもヴォーカルを引き立てることをイメージし秀逸にしていく作業は、そう簡単に出来ることではありません。

実際に私も作業をしている中で、何度も何度も同じ所を聴きながら、その1拍にも満たない音の違いに頭を抱えていましたが、不思議と少しずつ音の違いに気づいてくるもので、前日に作業したものを聴くと、音の違いに違和感を覚えていくことがあり、結果、何度もやり直しをしてしまいます。

ヴォーカルのピッチを修正

タイミングを上手く合わせることが出来たら、次にヴォーカルのピッチを合わせていきます。このピッチを合わせる時は、主にオートチューンやメロダインなどのプラグインを使ってヴォーカルのピッチを修正しています。

ピッチ修正

ヴォーカルのピッチを合わせることはもちろんのことですが、ここで難しいのがヴォーカルのアクセントや、シャクリなどのニュアンスの調整です、ピッチを合わせることだけに意識していると、その人の良さが生かせずに終わってしまうこがあります。

そこで細かな作業を得てニュアンスにも注目した上で、ピッチを合わせていく、この二刀流をこなしていくのが、案外難しかったりします。ヴォーカルのタイミング、ピッチと合わせることができたら、セッションを整理しRoughを作る、ここまでがEditsになります。

お気軽にお問い合わせください

いかがだったでしょうか。少し専門的な内容になりましたが、この作業は実際にやってみることで感じられることが多々あり、自身がEditsしているヴォーカルがより良くなっていく様は、とてもやりがいを感じられる瞬間です。

レコーディングに関する業務は、MIT STUDIOまでお気軽にご相談・お問合せ下さい。

著者:谷口聖(音楽エンジニア)

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