- STUDIO
- 2024.04.12
当スタジオで提供中のリモート収録用機材3種~各種仕様やメリット・デメリットについて
MIT STUDIOでは、収録現場に立ち会えないお客様のために、リアルタイムで音声や映像を配信する『リモート収録用機材』を、3種類ご用意しております。過去にもリモート収録のことを話題にしていますが、今回は、リモート収録用機材3種類の、それぞれのメリット・デメリットについて、ご紹介いたします。
LISTENTO(プラグイン)
Audiomoversの『LISTENTO』というプラグインを用いた共有方法です。収録セッション上にプラグインを入れ、Protoolsから直接音を送るというやり方です。
LISTENTOのメリット
- 音質が綺麗
- URLを開くだけで音が聴ける
LISTENTOのデメリット
- 事前にURLを発行し、共有する必要がある
- 映像の共有は出来ない
- セッションを閉じると、音が聴こえなくなるので、セッションの切り替えが必要な収録には不向き
Web Presenter(コンバーター)
Blackmagicの『Web Presenter』を用いた共有方法です。スタジオ側にリモート用のPCを置き、USBで繋ぎます。ZoomやSkype等の、コミュニケーションツールを開き、音声・映像の入力をWeb Presenterに変更すると使用できます。
Web Presenterのメリット
- 映像と音声を同時に送ることができる
- ドライバー等のダウンロードは不要なので、どのPCでも使用できる
- セッションを開いていなくてもリモート先と会話が出来る
Web Presenterのデメリット
- 音質が少し落ちる
- リモート用のPCが必須
関連リンク:【リモート収録Tips】『Blackmagic Web Presenter』使用したレコーディング設定方法
UR242(オーディオインターフェース)
Steinbergの『UR242』という、オーディオインターフェースを用いた共有方法です。こちらもWeb Presenterを使用する時と同じく、スタジオ側にリモート用のPCを置き、USBで繋ぎます。ZoomやSkype等のコミュニケーションツールを開き、音声の入力をUR242に変更すると使用できます。
UR242のメリット
- セッションを開いていなくてもリモート先と会話が出来る
- 4イン2アウトのオーディオインターフェースなので、リモート先の音声をProtools等に受け取ることも出来る
UR242のデメリット
- 音質が少し落ちる
- 映像の共有は出来ない
- リモート用のPCが必須
- 事前に専用のドライバーをインストールする必要がある
以上、MIT STUDIOでは、3種類の機材を使用してリモート収録を行っております。機材のメリット・デメリット、収録の進め方、リモートの用途によっての使い分けが大切になります。
また、それぞれの機材の台数は限られているため、リモート収録の可能性がある際には、事前にキープしていただくことをオススメいたします!機材選びに迷った際は、エンジニアかブッキングにご相談ください。収録に合った機材をお選びしご提案いたしますので、お気軽にご相談・お問合せください!
著者:根津菜緒子