- MIT CREATIVE
- 2023.05.16
音声修復ソフト『iZotope RX』を使用した環境音ノイズの整音について
MIT CREATIVEではTVCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTubeで使われる楽曲制作や、選曲、効果音制作など、音に関わる様々な業務を幅広く行っております。エムアイティギャザリングは、音声編集の際に、iZotopeのRXシリーズを使用して、業務を行っておりますが、効果音の編集にも、『iZotope RX』を使う場面が、多々ございます。以前にもご紹介致しましたが、私からも、違う観点からいつも使っている機能の紹介など行いたいと思います。
関連リンク:レコーディングスタジオ御用達音声修復ソフト~音響効果・効果音でのRXの使用方法
環境音におけるRXの使用方法
以前は、「環境音の中にあるいらない音をカットする方法」をご紹介致しました。今回は都会の住宅街の環境音を用意したのでこちらを色々試したいと思います。
まずは今回の元音源をお聞きください
いろいろなノイズが入っていますが、まずは6k~7kHあたりにいる、鳥のようなキュルキュルした音がずっと鳴っているのでこちらの音を取り除いてみたいと思います。前回同様、バッサリカットしてもいいですが、今回はより自然になるように、整音してみたいと思います。
比較のために6k-7kあたりをバッサリカット
Spectral Repairを使ってノイズを整音
↓
今回はSpectral Repairを使ってノイズを取ることにより、ノイズをカットするより、明らかに自然に聞こえている印象です。また次は4秒あたりにある、カラスの声もカットしてみようと思います。
Spectral RepairのReplaceを使ったほうが、今回は自然に消えました。次は7秒、10秒あたりに、ものが当たる「カツン」って音が入っているので、これを除去していこうと思います。
このカツンというノイズは、Attenute Replace Patternを駆使して、ノイズを消していきます。24秒あたりに、金属音(ブレーキ音?)のような音が、入っているのと、細かいところをカットし整音しました。
↓
ここはAttenuteとGainで対応しました。あとは頭の鳥の声も取り除くとこもできますが、そこまでの音を取ると、ただのノイズになってしまうので、残した状態で完成に致しました。
いかがでしたか?元の音源と比べると、かなり変化がわかると思います。環境音はセリフなどに、なるべく邪魔をしないように且つ、自然な音に聞こえさせる為に、いらない音は排除していきたいので『iZotope RX』は、とても重宝しております。
エムアイティギャザリングでは、オーディオドラマの収録・効果音制作以外にも、オリジナル楽曲制作、BGM、選曲など、様々な音に関わる業務を行っております。CM、ゲーム、VP(ビデオパッケージ)、ドラマCDなどの必要な効果音や、曲が必要な時に、「見つからない」、「どこに頼めばいいかわからない」など、音に関わることでお困りでしたら、お気軽にご相談・お問合せ下さい。