- STUDIO
- 2019.12.05
ナレーション収録時にマイクのON/OFFを切り替える『カフボックス』
MIT STUDIOの STUDIO 3・5では、ゲーム音声・ラジオCM・VP(ビデオパッケージ)・ボイスサンプル等、多様なナレーション収録を行っております。そんなナレーション収録に欠かせないのが『カフボックス』という機材です。今回は、その『カフボックス』についてご紹介致します。
- STUDIO3(第3スタジオ)・・・ラジオCM、ラジオドラマ、ゲーム音声を中心に、 音に関する様々なニーズに応えることが可能なスタジオ
- STUDIO5(第5スタジオ)・・・コンパクトなスペースながらも第3スタジオとほぼ同じ機能を備えた、 ラジオCM・ゲーム等のナレーション収録をメインに行うスタジオ
マイクのON/OFFを切り替える『カフボックス』
カフボックスは通称カフと呼ばれています。 『カフ(cough)』とは『咳』を意味する言葉で、演者が手元でマイクのON/OFFを切り替えるための機材です。 レバー付きのものからON/OFFスイッチだけのもの等、様々な種類があります。種類を問わず、ほとんどのカフボックスにはイヤホンジャックが付いており、収録中に自分の声を聞いたりディレクターと会話ができるようになっています。
プロユースのレコーディングスタジオではカフボックスを採用している所も多く、セリフのタイミングで赤く光るキューランプが内蔵されているものなど、レコーディングスタジオや放送局は、それぞれの作業内容に合ったカフを選んで使用しています。
MIT STUDIOでも数種類のカフボックスを取り揃えており、用途やご要望に沿ったカフボックスをご用意し、円滑なレコーディングをサポートできるよう心がけています。
静電容量検出型のタッチスイッチ式カフボックス
MIT STUDIOのSTUDIO 3・5では、テーブルを囲んで4~5名を同時収録することが多く、下記画像の静電容量検出型のタッチスイッチ式カフボックスを常設しています。ナレーション収録やセリフ収録も多く、キューランプもカフボックスに内蔵されています。
このカフボックスは御覧の通り、両側にON/OFFボタンが付いていて、どちらからでも切り替えができるという利点があります。また、コントロールルーム内でもカフのON/OFFが切り替えられるようになっています。また、STUDIO 3では下記ボックスを使用しています。カフのON/OFFの他、トークバックとCUEをレコーディングエンジニアからも操作できる仕組みになっています。
ちなみに STUDIO5では、使用コンソールの『ADgear SB2018/G8』にカフのON/OFFスイッチとトークバックのスイッチが内蔵されています。
基本的にカフのON/OFFは演者さんにお任せしておりますが、入れ忘れ等はエンジニア側でサポートできる仕組みになっています。
MIT STUDIOはプロユースのレコーディングスタジオの為、弊社以外のエンジニアさんが使用する事も多くあり、私たちが使いやすいだけでなく、レコーディングスタジオを利用されるすべての皆様が使いやすいスタジオ環境構築を目指して、時折マイナーチェンジも行っております。
弊社スタジオをご利用の際はエンジニア・アシスタント・デスク宛てに、お気軽にご相談ください。MIT STUDIOを初めてご利用の方々もスタッフ共々、円滑なレコーディングをサポート致しますので、お問い合わせをお待ちしております。
著者:山下 華鈴(MAエンジニア)