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  • 2023.01.16

【Cubase】プロジェクトの準備方法~ TVCM等の尺が指定された楽曲を作る場合

MIT CREATIVEではTVCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTubeで使われる楽曲制作や、選曲、効果音制作など、音に関わる様々な業務を幅広く行っております。楽曲制作案件では、前もって尺が指定されてから、制作に取り掛かることが多いです。特にTVCMの楽曲では、30秒や15秒と決まっているものが多く、更にノンモンを考えて制作しています。

「ノンモン」とは

ノンモンはCM本編の「頭とお尻に15フレずつ作らなければならない無音状態」のことです。今回はこのように尺が決まっている状態でも、曲が作りやすくなるプロジェクトの準備方法をご紹介します。簡単に言うと「指定された尺の空白リージョンを作る」という方法になるのですが、これを行うことにより視覚的に尺を気にしながら制作できるようになります。

視覚的に尺(ノンモン)を確認しながらのTVCM楽曲制作

まずTVCMの音声は、下記のように本編の前後にノンモンという15フレームの無音状態が入ります。

  • 15秒CM=15フレーム(ノンモン)+14秒(本編)+15フレーム(ノンモン)
  • 30秒CM=15フレーム(ノンモン)+29秒(本編)+15フレーム(ノンモン)

上記を踏まえて今回は「15秒CMの音楽」を作ることを想定し、準備してみたいと思います。

1.新規プロジェクトを起動したら1本オーディオトラックを立ち上げます。

トラック名は「尺」という名前で付けておきます。

尺トラック制作

2.デフォルトではタイムラインが「小節/拍」表示になっているのでタイムライン上で右クリックして「タイムコード」に変えます。

タイムコードに変更

3.空白リージョンを14秒(本編)1つ、15フレ(ノンモン)を2つ作ります。

画像の赤丸の箇所で数値を指定できるので、14秒には00:00:14:00、15フレには00:00:00:15と入力すれば簡単です。

長さの指定

4.スナップのタイプを離れたリージョンをピッタリくっつけられる「シャッフル」にして、3つのリージョンをくっつけます。

シャッフルにしてリージョン同士をつける

5.左端にあるInspectorの♩マーク「ミュージカル」をクリックして時計マーク「リニア」に変更します。

これをしないと、途中でBPMを変更した場合に尺トラックのリージョンの長さも変わってしまいます。尺トラック以外は変えなくて大丈夫です。

尺トラックのみリニアに変更

6.タイムラインを右クリックして「小節/拍」に、スナップタイプもグリッドに戻します。

リージョン3つとも選択した後、「14秒」のリージョンを左クリック&ドラッグして1小節目に合わせます。

14秒のリージョンを1小節目に合わせる

以上で準備完了です。これで画像のようにBPM120の場合は1小節目で音が出て8小節目付近で音がなくなるように作るということが視覚的にわかるので、この尺トラックを確認しながら制作していきます。この状態で楽曲を制作したあとは、スナップのタイプをイベントにしてお尻のノンモンで余韻などの音が残らないようにマスタートラックのオートメーションを書きます。

視覚的に把握できる尺トラック

納品データを書き出す際は、今回「尺トラック」に作った3つのリージョンを全て選択し、キーボードの「P」を押せば、15秒(ノンモン有)の尺で書き出すことができます。

いかがでしたでしょうか。トラックをこのように使うのは特殊ですが、これにより「決められた尺を把握しながら制作」することができます。今回はCubaseの特殊な使い方をご紹介しましたが、今後も便利な使い方を見つけた際はご紹介したいと思います。

MIT CREATIVEでは、TVCMやWEBCM、そしてゲーム等に使用される楽曲やジングル制作を行っております。また選曲や効果音制作も、承っておりますので、音でお困りの方は、是非お気軽にご相談ください。

著者:針生将宏(サウンドクリエイター)

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