- MIT CREATIVE
- 2022.10.19
【使用音源紹介】EastWest社オーケストラ音源 Hollywood Orchestra Diamond
MIT CREATIVEではTVCM、ラジオCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTubeで使われる楽曲制作や、選曲、効果音制作など、音に関わる様々な業務を幅広く行っております。今回はオーケストラ系の楽曲を制作する際によく使用する音源の1つEastWest社の「Hollywood Orchestra Diamond」をご紹介させていただきます。以前、同じくEastWest社のクワイア音源Hollywood Choirsをご紹介しましたが、今回は同じメーカーのオーケストラ音源となります。
関連リンク:【使用音源紹介】EastWest社クワイア音源HOLLYWOOD CHOIRS
Hollywood Orchestra Diamond
初めに、オーケストラで使われる楽器編成についてご紹介します。
- ストリングス:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス等の弦を擦って音を出す楽器です。
- パーカッション:大太鼓等のドラム類に加え、鉄琴や木琴等のように叩いて音を出し、尚且つ音階のある楽器も含まれます。
- ブラス:トランペットやホルン、チューバ等の唇の振動で音を出す楽器です。
- ウッドウィンド:フルートやクラリネット、オーボエ等のリードを使ったり息を吹き込んだりして音を出す楽器です。
以上、大きく分けて4種類の楽器が主に使われます。
今回、ご紹介するHollywood Orchestra Diamondは、下記4種類が入ったバンドル製品となっており、こちら1つでオーケストラ楽曲が作れてしまう音源となっています。
Hollywood Orchestra Diamond
- Hollywood Strings
- Hollywood Orchestral Percussion
- Hollywood Brass
- Hollywood Orchestral Woodwinds
また、多くのハリウッド映画のサウンドトラックやテレビ番組テーマ曲を生み出した、EASTWEST Studio Oneにて収録されているとのことで、サウンドクオリティも高く様々なコンポーザーからの人気を誇っている音源です。今回も試しに制作したデモ曲を交えてご紹介できればと思います。
Hollywood Orchestra Diamondの特徴
あくまで私、個人の感想となりますが、使っていて感じる印象は「迫力」、「重厚感」です。そういった、キーワードに当てはまる楽曲に入れ込むにはうってつけな音源かと思います。しかし、歌物などのポップスに使うとサウンドが埋もれがちな印象があり、かといって目立たせると浮いて違和感に聞こえる状態になってしまうため、やはりオーケストラを主体としたBGMが得意な音源であると感じています。
Hollywood Orchestra Diamondを利用して作った楽曲
いかがでしょうか。鳴っている楽器は全てHollywood Orchestra Diamondの音源です。とはいえ、抑揚や強弱を出すには、打ち込むだけではなく工夫が必要な点もございます。
アーティキュレーションの調整
聞いていただいた曲の24秒付近から強弱の表現がわかりやすく出ているかと思います。これは打ち込んだ後にアーティキュレーションを書くことで、音量感に波を作ることができ、よりリアルな表現ができます。主にこの音源ではCC1モジュレーションとCC11 エクスプレッションを調整することで強弱の波を表現することができます。
DAWによって違うかもしれませんが、Cubaseではコントローラーを持っている方はそれを使用してリアルタイム書き込みができますし、画像のようにマウスで直接ポイントを作ってベジェ曲線を書くやり方もあります。基本的にどの音源でもアーティキュレーションコントロールはできるかと思いますので、まだ試していない方がいらっしゃいましたら是非調整してみてください。
現在は、Hollywood Orchestraの最新版「Hollywood Orchestra Opus Edition」が発売されているようですので、今後導入した際は、音源を入れ替えたりして実験してみたいと思います。
関連リンク:HOLLYWOOD ORCHESTRA OPUS EDITION(紹介サイト)
MIT CREATIVEではTVCM音楽や、ゲーム音楽のみならず、YouTubeのオリジナル楽曲やBGM、企業サウンドロゴなども承っていますので、音でお困りの方はぜひお気軽にご相談・お問合せ下さい。
著者:針生 将宏(サウンドクリエイター)