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  • 2021.03.18

ShuttleXpress修理編~ボタン内部の部品の交換方法

MIT STUDIOブログでも度々ご紹介している機材「ShuttleXpress」

関連リンク①:ShuttleXpressのご紹介~音声エディット作業を効率化するジョグシャトル
関連リンク②:ShuttleXpress実践編~音声編集作業に適したショートカット設定

パソコン作業を効率化するコントローラーの存在を知ってはいたのですが、私は入社して初めてこちらの機材を使用しました。ShuttleXpressでは各ボタンへのショートカットキー・文字列の割り当てやホイール部には合わせて47種類のアクションを割り当てることができるので複雑な作業を簡易化することができ、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)ソフトや動画編集ソフトと高い親和性を持っていますが設定はソフトウェア毎に変えることができるので業種を問わず導入できる製品です。

いかんせんパソコン周辺機器の中ではそれほど普及していないので、使用感やトラブルシューティングの情報は得やすくないのが現状です。弊社のエディターチームでは右手をトラックボール、左手をShuttleXpressという体勢で毎日音声編集作業にあたっているのでパソコン作業でありながらキーボードに触れることはそれほど多くなく、その分トラックボールとShuttleXpressの故障率は高くなります。

特に保証期間の短いShuttleXpressは保証期間が過ぎてしまうと、海外にあるメーカーの工場に発送する必要があるので時間と費用がかかってしまうのがネックです。しかしながら故障の症状としてはボタンが押せなくなる、押しても反応が無いということが大半であり、ボタン内部の部品を取り換えることで故障問題を解決することができたのでその方法をご紹介します。

ShuttleXpressの修理方法

部品の取り換えには工具、製品の分解、半田付け作業が必要となります。※ただしご自身で分解を行うと正式なサポートは受けられなくなる可能性がありますので分解・修理は自己責任でお願いします。

用意するもの

  • ハンダゴテ
  • ハンダ
  • ハンダ吸取器
  • プラスドライバー2.4mm
  • 精密マイナスドライバー
  • ラジオペンチ
  • タクトスイッチ 4ピン 6×6×5mm

分解~修理

使い込んで「ShuttleXpress」の文字が消えかかっています。
ShuttleXpress底面です

ラバーの滑り止めが5箇所貼り付けてありますが、ケーブルの反対側の1箇所だけネジ止めされているので、ラバーを剥がしネジを外します。ラバーは爪などで引っ掻くと剥がすことができます。

プラスチックの上部パーツと底部パーツの隙間にマイナスドライバーなどを差し込み、テコの原理でこじ開けていきます。

プラスチックパーツを分解した状態です。4箇所のネジを外し基盤も外します。

タクトスイッチと呼ばれる部品です。

基盤に差し込んである4つのピンをこちらの面からラジオペンチなどで切断します。

基盤裏面です。

熱したハンダゴテでタクトスイッチのピンが止まっているハンダを融かし、ハンダ吸取器で吸い取ります。この作業はハンダゴテと吸取器を同時に扱うので2人で行うことをお勧めします。4つのピンを全て取り除ければタクトスイッチを外すことができるので、新しいスイッチを嵌め込みハンダ付けをすれば取り換え完了です。

動作確認~再組立て

動作確認をしたら逆の順序で組み立てます。最初にもお伝えしましたが分解・修理は自己責任でお願いします。キモとなるタクトスイッチは、ネット通販で購入することができます。クリック感のあるボタンの製品には応用が効く修理方法だと思います。ハンダ吸取器を使う場面だけ人手が要りますが、分解・ハンダ付けは比較的容易なレベルですので、廃棄しようとしていた製品などお持ちでしたら廃棄する前に試してみてはいかがでしょうか。

著者:角田真悟(エディター)

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