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  • MIT CREATIVE
  • 2020.07.15

効果音制作について~ドラムセットの音から出来上がる迫力ある音

MIT CREATIVEではシンセサイザーやソフト音源、音源ライブラリーなどを使用して効果音を制作しております。

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ドラムセットの音から作成する効果音

今回は映画予告や、CM、または音楽の一部としてよく使用している迫力のある「ドーン」という効果音をドラムセットだけで作成していきたいと思います。

ライブラリーで完成されている音もありますが、一から作成することにより音の長さを自由に変えたり、より映像にあった効果音もできたり、途中まで作った音を変化させて違う作品に使用するなど、幅広く使用できるようになります。

ドラムセットイラスト

ドラムセットは、大小様々なドラムやシンバル等の打楽器を一人の奏者が演奏可能な配置にまとめたもので、特定の楽器の名称ではなく概念である。(Wikipediaより引用

今回作成する効果音「ドーン」のベースになる音がこちら。

01_kick(バスドラム)

キックの音ですね。このキックの音を加工するところからはじめてみます。EQ(イコライザー)を使って低音の余分なところをカットし少しだけ高域を上げます。

さらにリバーブで余韻を出して、その余韻をコンプで持ち上げます。出来上がりの音がこちら。

02_kick_revb

これでドーンという音の軸みたいな音が完成しました。

もう少し派手にしたいのでさらにスネアの音も足してみます。

03_snare

よくあるスネアの音ですね。

ただ足してみても意味がないのでなじませていきます。スナッピーのリバーブ成分がすこし聞こえづらいのでゲインで持ち上げ、さらにシンバルの音も少しだけ混ぜてみます。

04_snare_revb

高音の派手なところは大胆にレベルを落としてます。リバーブ盛りすぎですが全体のレベルは下げることになるのでこのへんで大丈夫だと判断しました。

キックの音とスネア、シンバルを合わせたのがこちら

05_kick snare_revb

完成が近くなってきましたがアタックをもうちょっとだけ派手にしたかったので、ドラムを置く音を用意しました。

06_put drum

これを少し加工して混ぜると

07_preimpact

今回はここまでで完成と致します。

さらにここから火が爆ぜる音や、ものが崩れる音など足していくと爆発したような音にもできますし、シンセ音を混ぜるともっとド派手音にも加工できそうです。プラグインの設定を変え、尺の長さも変化させたり、アタック音を違う音に差し替えたりすることも可能ですね。

いかがでしたでしょうか?今回はドラムセットの音のみで効果音を制作するということにチャレンジしてみました。効果音制作は色々なアプローチの仕方がありますので作っていて飽きませんし、新たな発見もあります。

MIT CREATIVEではCM、ゲーム、VP(ビデオパッケージ)など、効果音制作や楽曲制作、選曲のお仕事も承っております。

今回、少しお話させていただいたように、作品内容により様々なアプローチの仕方がありますので、ぜひお気軽にお問い合せ下さい。

著者:廣澤 拓郎(サウンドクリエイター)

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