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  • 2020.04.08

ナレーション収録時のデータのバックアップ方法~使用機材や録り方など

MIT STUDIOでは、ナレーション収録時にProToolsとは別にバックアップを録っています。これは、PCやProToolsが途中でシステムダウンしてしまうなど、万が一のハプニングが起きても収録データが消失してしまわないようにするためです。

今回はバックアップに使用している機材や、MIT STUDIOならではの録り方についてご紹介します。

使用している機材

まず、バックアップを録る際に使用している機材をご紹介します。

「 DENONのDN-F450R 」3st・5st共通

これはSTUDIO 3、STUDIO 5で使用しているDENONのDN-F450Rです。

DN-F450RはSD/SDHCメモリーカードに音声を録音することができるレコーダーです。(※現在は生産を終了しています。)

コンパクトなレコーダーなのでSTUDIO 3ではアシスタント席のテーブルの上に、STUDIO 5ではアシスタント席の上の機材ラックに置いてあります。バックアップを録る際は3枚のSDカードを順番に使用して、収録後でも数日間はデータが残るよう工夫をしています。

「 DENONのDN-300R 」1st・2st共通

これはSTUDIO 1、STUDIO 2で使用しているDENONのDN-300Rです。

DN-300RはSDカード及びUSBメモリーに音声を録音することができるレコーダーです。DN-F450Rとは違い、横長なためコンパクトとは言い難いですがUSBメモリーに対応しているので、すぐに録った音声をProToolsに取り込みたい時等にかなり便利です。

STUDIO 1、STUDIO 2では、アシスタント席横の機材ラックに置いてあります。上記で書いた便利な点を活かすため、バックアップを録る際はSTUDIO 1、STUDIO 2ではUSBメモリーを使用しています。USBメモリは16GBのものを使用しているので、こちらも数日間はデータが残るようになっています。

バックアップの録り方

MIT STUDIOのナレーション収録では、マイクインプットの音とコンプレッサーの返りの音を2本のフェーダーに立ち上げて収録しています。そのためバックアップを録る際はRECモードをステレオに設定し、片方のチャンネルにマイクインプットの音、もう片方のチャンネルにコンプレッサーの返りの音を録るようにしています。この方法を使い録音することで、万が一の際に取り出したい方の音を選ぶことが可能になります。

このようにMIT STUDIOではナレーション録りのすべての現場でProToolsとは別にバックアップを録っています。現場でのトラブルにもいち早く対応できるよう、日頃から対策を怠らないように心掛けています。

もし何かお困りなことがありましたらスタッフまでお問い合わせください。

著者:山下 華鈴(音楽エンジニア)

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