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  • 2026.09.07

MIT Artists所属声優【市川ひかる】インタビュー~「ちゃんと呼吸をして、生きる」ことを大切に

声優としてさまざまな作品に携わる一方で、収録現場では一人ひとりがそれぞれの考え方やこだわりを持って役と向き合っています。今回は、MIT Artists所属声優「市川ひかる」にインタビューいたしました。

声優を目指したきっかけから、役づくりで大切にしていること、収録現場で心がけていること、これから挑戦してみたい役、そして少し意外なプライベートまで、たっぷりと話してもらいました。普段のお仕事では見えない一面も含めて、ぜひお楽しみください。

声優を目指したきっかけを教えてください

小学生の頃、仲良くなったクラスメイトが声優に詳しかったんですよね。当時、ともにハマっていたアニメの話をしたときに「ひかるちゃんの好きな○○のキャラクターと☆☆のキャラクターを演じている声優さんは一緒なんだよ!」と教えてもらって、衝撃を受けました。だって、あまりにもキャラクター性や声の雰囲気が異なったから……。

私は幼少期からクラシックバレエを習っていて、「からだを使って表現する」ことを学んでいました。そのため、それまでやってこなかった、「声を使って表現する」ことへ、強く興味をもったことを覚えています。

ご自身の声の特徴や、得意なことはありますか?

自分でこんなこといっちゃあれですが、声は本当に凡庸だな、と……(笑)。ベースはメゾソプラノのラインで高くも低くもなく、今でも可愛らしい声やかっこいい声に憧れます。しかし、凡庸なりに、たとえば洋画の吹き替えをする際に、英語などを話す生身の人間が違和感なく日本語を話しているように聞こえるようにするのは得意かもしれませんね。

演技面では「ちゃんと呼吸する」ように心がけています。演技を勉強しはじめてしばらくした頃、「あれ?今、私、息止まってたわ」と思った瞬間があって、演技をしていても「ちゃんと呼吸をして、生きる」ことを念頭に置いています。

役をつくるときに意識していることは?

私の場合、何をするにもまずは全体像の把握と理解をしてから深堀りするほうが得意なので、キャラクター単体というよりも作品の世界観を自分に落とし込むのが第一段階ですね。作品の世界観ごとに「ベーシック」や「常識」が異なるので、「今、私の生きる日本では○○だけど、この世界だと△△の視点がベーシックだから、このセリフはこっちの意味で、こう演じるほうが自然だよね」みたいな。

また、登場するキャラクターごとの作品における「役割」は何なのか?も考えています。そこまで理解できたら、キャラクターの個性や特徴を考えるなど、より細分化して考えるようにしています。

演じるのが難しいと感じる感情はありますか?

私の頭の引き出しにまったくない感情だな、というものにぶち当たることもままあります。「全体像を把握→キャラクターごとの役割の把握」の段階を踏んでいるので、そこを踏まえてどうするかを考えています。

あとはセリフをたくさんアウトプットしているうちに、なんだかスッと理解できるようになったりするので、困ったときはとくに時間の許すかぎり、台本や映像に触れるようにしています。

収録現場で大切にしていることは?

その日ともに過ごす方々が気持ちよく、楽しく、健やかに過ごせること、ですね。私はわりと心配性の緊張しいなので、もしその日の現場で緊張している方がいたら、少しでもおだやかな気持ちになれて、一緒に楽しくお仕事できたら最高にうれしいです。

また、私自身は、自分が「今、とっても緊張しているぞ」ということをあっさり認めてしまうようにしています。抗っても心配性で緊張しいな本質は変わらないので。あとは上手く見せようとすることよりも、「今、自分にできるベストを出す」ことに集中するようにしています。

これから挑戦してみたい役は?

眼鏡をかけた秘書や先生や令嬢のような真面目なキャラクターをやらせていただく機会が比較的多いので、すっごい三枚目なギャグシーンメインで登場するキャラクターをやりたいですね。

あと、私自身、着物が好きでよく着るので、旅館の女将さんの役はずっとやりたいし、明治大正期の日本のカフェーの女給さんもやりたい。俗にいうはんなり系のキャラクターですかね。

真逆なところだと、天真爛漫・元気いっぱい・素直で天然、みたいなキャラクターもやりたいですね、こちらは女の子・男の子両方とも。

好きな役、得意な役はありますか?

優しいふんわりした感じのお姉さんやセクシー系のお姉さん、あとは旅館の女将さんも得意でしょうね(笑)。このインタビューの時点では情報解禁前ですが、「表では清楚で落ち着いた素敵なお姉さん、だけど、裏では口汚い言葉も吐くヤンキー」みたいな二面性のあるキャラクターを担当しまして、とっても楽しかったですね。

印象に残っている収録現場での出来事は?

アフレコ中の諸先輩方の背中を凝視していることが結構多いのですが、背中からなんかぶわっと出ている感じがするんですよね、オーラ?的な。あのオーラ、私も出せる日がくるといいな~。

趣味や、休日の過ごし方を教えてください。

無類のフルーツ好きなのですが、毎年夏はスイカ!スイカ!スイカ!朝からスイカを食べ、夜もスイカを食べ、スイカ三昧です。あと、召し上がったことがない方もいるかもしれませんが、ネクタリン(桃っぽい果物)も大好きで、今年も隙あらばネクタリンを食べました。そして、2026年はパッションフルーツをちょくちょく食べたのですが、ほんとうに美味しい……!追熟を待つ間も楽しいです。

また、最近、音声編集をお勉強中なのですが、各種ノイズを取るのが楽しくもあり、苦しくもあります(笑)

着物を着てお友達と美術館に行ったり、庭園にお散歩に行ったり、美味しいものを食べにいったり。最近はフルーツ好き仲間とフルーツ食べ放題に行っています。初夏はメロンをたらふく食べました!秋はぶどうをたくさん食べにいく予定です。

そのほか、月に1~2回は映画館に気になった映画を観に行っています。おうちでドラマを観たり、本も月に数冊読んでいます。アウトドア、インドア両方楽しんでいます。そろそろ高尾山にも登りにいきたい。一日家で過ごす休日は、朝から夜まで我が家の愛猫をなでになで、噛まれています。

子どもの頃から好きな作品は?

『HUNTER×HUNTER』です。

今も大好き。何度読んでも楽しいし、泣いちゃうし、思考も止まらなくなる。人生のバイブル。

最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

映画や海外ドラマ、ぜひぜひ吹き替えでお楽しみいただけるとうれしいです。吹き替えと字幕両方とも観るとなかなか楽しいのでおすすめ。吹き替え版だとどこかで私の声は聞こえてくるかもしれません。これからもさまざまな作品にそっと寄り添いながら、がんばります!

関連リンク:市川ひかる公式プロフィール

今回のインタビューでは、声優として作品やキャラクターと向き合う姿勢だけでなく、緊張との向き合い方や、先輩声優への憧れ、そして大好きなフルーツや愛猫の話まで、さまざまな一面を聞くことができました。

「ちゃんと呼吸をして、生きる」という言葉のように、キャラクターをただ演じるのではなく、その世界の中で一人の人間として「生きる」ことを大切にする姿勢。そんな日々の積み重ねが、これからどんなキャラクターや作品につながっていくのか、ぜひ注目してみてください。

MIT Artistsでは、ゲーム・アニメ・CMなど、さまざまな作品で活躍する声優・ナレーターが所属しています。これからも所属声優それぞれの魅力や、普段の活動ではなかなか知ることのできない素顔を、こうしたインタビューを通してお届けしていきます。ぜひお気軽にお問合せ下さい。

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著者:齋藤 亮(制作)

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