- MIT CREATIVE
- 2026.04.14
ついに“Cubaseが歌う”~ Cubase 15の歌声合成プラグイン「Omni Vocal」をご紹介
MIT CREATIVEでは、WEB/TVCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームや遊技機等で使われる、BGM制作や、選曲、効果音制作など、「音」に関わる業務を、幅広く行っております。 今回はCubase15から新たに搭載された「Omni Vocal」についてご紹介します。
関連リンク:Omni Vocal公式サイト
Omnivocalとは?

Omnivocal(オムニボーカル)は、Cubase 15 に新たに搭載された、歌声合成(ボーカルシンセ)プラグインです。従来のCubaseには無かった「歌わせる機能」を、DAW内だけで完結できる形で実現したのが最大のポイントです。ヤマハの音声合成技術(VOCALOID系のノウハウ)をベースにしており、初心者でも扱いやすく、かつ自然な歌声生成が可能になっています。
Omnivocalの主な特徴
①DAW内で完結する歌声制作
- Cubaseのキーエディター(ピアノロール)上でそのまま歌詞入力
MIDIノート+歌詞だけで即座に歌ってくれるので今までにないスムーズさを感じました。
- 外部ソフト不要で制作フローが完結
「MIDI書き出し→外部ソフトで読み込み」が基本的な流れでしたが、それが不要です。
② 簡単にボーカルを生成
- メロディを打ち込むだけで歌声化
ノートを打ち込み歌詞を割り当てて再生するという一般的な歌声合成プラグインの作業フローなのですが、外部ソフトを使うのと比べて、OmniVocalはやはり簡単で軽いという印象が強いです。
③ シンプルで直感的な操作性
- 男性 / 女性ボイス選択
まだボイスの種類が少ないのですが、フォルマント、ビブラート、エアー感などはノブで簡単に調整できます。
④ リアルタイムで歌唱表現をコントロール
再生中でもパラメータ変更がすぐに反映して強さ(Power)で感情や声の張りを調整可能です。
導入メリット
Omnivocalの最大の魅力は、手軽に仮歌が作れることかと思います。楽器を打ちこむのと同じようにノートを入力した後、歌詞を入力するだけで瞬時に歌声を生成できます。この工程がcubaseだけで完結するのが最大の強みかと思います。
従来のように外部の歌声合成ソフトを使って書き出し、再度DAWに読み込むといった手間が不要になり、オーディオやMIDIと同じ感覚で編集できます。
現時点ではベータ的な側面を持つ機能ですが、将来的にはボイスの追加や表現力の向上などが期待できますし、長期的に見ても楽しみなプラグインです。
気になる点
現時点では、いくつかの気になる点も存在します。まずOmnivocalは、まだ発展途上の機能であるため、完成度という点では今後のアップデートに依存する部分があります。特に商用レベルで使用できるかと言われると、まだ難しいかなというのが正直な感想です。
また、利用できるボイスのバリエーションが限られている点も課題です。現状では男女それぞれ1種類程度にとどまっており、既存の歌声合成ソフトと比較すると選択肢の幅はまだ狭いと言えます。そのため、キャラクター性の強いボーカルや特定の声質を求める場合には物足りなさを感じるかもしれないです。
それではOmni Vocalを使用して、「きよしこの夜」を「男性ボイス」、「女性ボイス」それぞれに、アカペラで歌わせてみました。
女性ボイス
男性ボイス
いかがでしたでしょうか。個人的には普段使用しているシンセサイザーVが仮歌だとすると、Omni Vocalはその前段階の仮仮歌のような役割で、当面は利用しようかと思いました。やはり手軽さが大きな武器かと思うので、それに加えて更にクオリティが上がってくると、より需要が増してきそうなプラグインだと感じています。
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著者:針生将宏(サウンドクリエイター)