- MIT Artists
- 2025.12.19
Sho-ta with Tenpack Riverside Rock’n Roll Band LIVE TOUR 2025「MERRY ROCK NIGHT」ライブレポート
Sho-ta with Tenpack Riverside Rock’n Roll BandによるLIVE TOUR 2025「MERRY ROCK NIGHT」は、ロックバンドとしての確かな熱量と、冬の季節感を巧みに融合させた印象的なツアーとなりました。会場に足を踏み入れると、ステージ上には白を基調としたクリスマスツリーが複数配置され、やわらかな光が空間全体を包み込みます。過度な装飾を抑えた演出により、音楽そのものに自然と集中できる、落ち着きと品のあるステージ空間が演出されました。

ロックの存在感を示した序盤構成
ライブは「Ignition」で幕を開け、田村直美の芯のある力強いボーカルを軸に、野村義男のギター、土橋安騎夫のキーボードが絡み合い、冒頭からバンドとしての確かな存在感を提示しました。続く「The show must go on」では、石川俊介のベースと長谷川浩二のドラムが盤石なリズムを構築。ツアー全体を象徴するかのような、安定感と説得力のあるアンサンブルが印象的です。
会場の熱量を高めるロックナンバーと、メロディの美しさ
「カフェイン・ジャンキー」「Rock’n roll に愛されて」では、ロックンロールならではの高揚感と躍動感がストレートに表現され、会場の熱気は一気に高まります。一方、中盤の「Teenage blues」「One world」では、メロディの美しさが際立つ構成に。白いクリスマスツリーの灯りと相まって、穏やかで温かみのある時間が会場に流れ、ツアータイトルにふさわしい冬の情景を描き出していました。

季節感と新曲で広がるライブの魅力
季節感を象徴する「ジングルベル(Tenpack ver.)」では、Tenpackならではのアレンジが光り、原曲のイメージをロックバンドならではの解釈で再構築。続く「I’m in love」では、柔らかく包み込むようなサウンドが広がり、観客は静かに耳を傾けていました。
後半には新曲「COME ON!!」「Your song」を披露。いずれも観客と一体になって楽しめる構成で、初披露ながら自然と手拍子や歌声が生まれ、今後のライブでの成長と定番化が期待される楽曲となりました。
クライマックスと余韻を残すフィナーレ
終盤は「とにかくROCK」から一気に加速し、「ROCK YOU」「I love you love you」とロックナンバーを畳みかけ、ライブはクライマックスへ。アンコールでは「Caral Castle」「Ultra Super Lady」が披露され、ダブルアンコールの「Viva La Musica」では、ステージと客席がひとつになるような一体感の中でツアーは幕を閉じました。

セットリスト
- Ignition
- The show must go on
- カフェイン・ジャンキー
- Rock’n roll に愛されて
- Teenage blues
- One world
- ジングルベル(Tenpack ver.)
- I’m in love
- COME ON!!(新曲)
- Your song(新曲)
- とにかくROCK
- ROCK YOU
- I love you love you
アンコール
- Caral Castle
- Ultra Super Lady
- Viva La Musica
「MERRY ROCK NIGHT」ツアーは、各地で大きな反響を呼び、Sho-ta with Tenpack Riverside Rock’n Roll Bandの現在地を改めて示す内容となりました。また東京公演では、2026年夏に新たなツアーの開催が発表され、次なる展開への期待も大きく膨らんでいます。詳細は後日発表予定になります。さらなる進化を遂げる彼らのステージに、今後も引き続き注目していきたいところです。
著者:寺田茉央