TOP > TOPICS(更新記事一覧) > MIT CREATIVE > 【izotope RX】ボーカルを抜いたカラオケを生成できるプラグイン「Music Rebalance」をご紹介
  • MIT CREATIVE
  • 2025.01.18

【izotope RX】ボーカルを抜いたカラオケを生成できるプラグイン「Music Rebalance」をご紹介

MIT CREATIVEは、TVやラジオCM、ゲーム、遊技機、企業VP(ビデオパッケージ)などの音楽や効果音を作っている部署です。今回はizotope RXのプラグイン「Music Rebalance」 をご紹介させていただきます。

Music Rebalance

こちらのプラグインは、例えば何か楽曲を耳コピしたい時、ボーカルが邪魔で聞こえにくい時に、こちらのプラグインを使い、ボーカルを抜いたカラオケを生成することができます。

またレコーディング現場などでは、既存曲をカバーすることになり、カラオケ制作が間に合っていない時、音源制作より先に歌のレコーディングをやらなくてはいけなくなり、既存曲のカラオケが必要となった際にも、ひとまずこのプラグインでボーカルを無しにして、歌だけ先に収録することも可能なので、とても便利なプラグインです。ベースやパーカッションの音も小さくできるので、楽器の練習にも良いかもしれないですね。

Music Rebalance仕様

  • VOCALS(ボーカル): ボーカルの音量をGain (dB)で調節します。
  • BASS(ベース): ベースの音量をGain (dB)で調節します。
  • PERCUSSION(打楽器): 打楽器の音量をGain (dB)で調節します。
  • OTHER(その他): 上記の3要素以外に分類された楽器類の音量をGain (dB)で調節します。
  • Sensitivity(感度)
  • 分離アルゴリズムにより、判断される入力信号の分量を決定します。

どれくらいの感度にするかは、耳で聞いてちょうど良い感じに設定すると良いかと思います。

SEPARATION algorithm(分離度)

このモードが選択されていると、分離アルゴリズムは、入力オーディオ信号に対してのみ独立して適用されます。

Channel Independent(チャンネル独立式)

チャンネル独立式モードは、最速の分離アルゴリズムです。これは、RXオーディオエディターで音楽再バランスモジュールを使用する際に、リアルタイムの試聴と処理速度が最も効果的なモードです。

Joint Channel(チャンネル結合式)

このモードが選択されていると、入力オーディオ信号に対し、ミックス成分の分離を判断する前に、ジョイントチャンネル処理が施されます。これは、チャンネル独立式と比べると分離結果の品質が高く、特に両チャンネルに類似するコンポーネントを持つステレオファイル(相関性の高い、強いステレオイメージ)の処理に秀でています。

Advanced Joint Channel(高度チャンネル結合式)

このモードが選択されていると、入力オーディオ信号に対し、ミックス成分の分離を判断する前に、ジョイントチャンネル式で高度な処理が施されます。音楽再バランスモジュールには「Advanced Joint Channel」を選びます。これは最も高品質の分離結果をもたらすモードなので、特に高サンプルレートのファイルの処理、あるいはA440音階にチューニングされていない音楽コンテンツの処理に秀でています。

いかがだったでしょうか。サウンドクリエイターや、レコーディングエンジニア、音を扱うお仕事をしている方は持っておくと、とても便利なのでおすすめのプラグインです。またRXのノイズ除去についても、過去に紹介しているので、よろしければ記事をご覧ください。

関連リンク:レコーディングスタジオ御用達音声修復ソフト~『iZotope RX8』新機能レポート

MIT CREATIVEでは、作曲・編曲、効果音制作、レコーディング、mix、キャスティングなど、一連の行程を、まとめて1度に行うことが可能です。テレビ/ラジオCMの音楽や、ゲーム音楽、YouTubeのオリジナル楽曲やBGM、タイトルで使用するジングル、サウントロゴ、効果音など幅広く承っていますので、音でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談・お問合せ下さい。

著者:濱田 幹浩(サウンドクリエイター)

TOPICS一覧に戻る

topへ戻る