- MIT CREATIVE
- 2024.10.12
高級感あるサウンドのチェロ音源「VIRHARMONIC Bohemian Cello V4」をご紹介
MIT CREATIVEでは、WEB/TVCM、企業VP(ビデオパッケージ)、ゲームやYouTube等で使われる、BGM制作や、選曲、効果音制作など、「音」に関わる業務を、幅広く行っております。
以前、バイオリン音源「VIRHARMONIC Bohemian Violin」をご紹介させていただきましたが、今回は同じメーカーのチェロ音源「VIRHARMONIC Bohemian Cello V4」をご紹介いたします。
関連リンク:簡単に生っぽい打ち込みができるソロバイオリン音源『VIRHARMONIC Bohemian Violin』
画期的な機能「バーチャルパフォーマー」
Bohemianシリーズの音源には、バーチャルパフォーマーが搭載されています。これは収録されたサンプルが、ただ鳴るというのではなく、鍵盤演奏に応じて適切なアーティキュレーションを切り替えてくれる機能です。これによりリアルタイムで仮想の演奏者が、実際に弾いているかのような高級感のあるサウンドが鳴ります。ソロの音色は公式動画で紹介されているので、興味のある方はご覧ください。
サンプル音源
新バージョン V4について
またこのボヘミアンシリーズは、新しいバージョンが開発されていっており、2024年10月現在ではV4がリリースされています。今まではUVI Engineで起動していましたが、V4ではGorilla Engineに変更されました。これにより動作が軽くなり、SSDにライブラリーを入れていれば、1秒程度で読み込むことができます。私は以前のバージョンを使ったことがないため、比較できないのですが、ストレスなく素早く読み込めるのは大きいですね。他にも使用メモリの大幅な削減、パフォーマーモードの追加など様々な新機能が追加されました。
他の音源と重ねる使い方もお勧め
ポップス等の少ない編成の楽曲は、ボヘミアンシリーズの音源だけでストリングスを担うことも出来そうですが、オーケストラなど大きな編成の楽曲で、使用する場合は少し厚みが不足気味なので、別のストリングス音源の上から、Bohemianシリーズの音源を重ねる形で使用するのもアリだと思います。
今回は試しにサンプル楽曲にBohemian Celloと、前回ご紹介したBohemian Violinを、重ねてみるとどう聞こえるか比較してみたいと思います。
Bohemian Cello、Violin 追加前
Bohemian Cello、Violin 追加後
大きな変化ではありませんが、重ねて使うことで、輪郭がハッキリしたように感じないでしょうか。こういった使い方をすることで、楽曲アレンジの隠し味的な役割を任せることもできそうです。
最後に気になる点としては、リズムの崩れや頭のノートのアタックの遅さなどを感じることがあるので、早いフレーズなど難しい演奏のところはノートを前にずらしたり、予めトラックディレイをかけておいたりなど、対策が必要になるかと思います。
いかがでしたでしょうか。MIT CREATIVEでは、WEB・TVCM、企業VP、遊技機やゲーム等に使用される、BGMやジングル制作を行っております。「音」にお困りの方は是非、ご相談・お問合せください。
関連リンク:ヴァーハーモニックオフィシャルサイト
著者:針生将宏(サウンドクリエイター)